テクノポップ/海外のテクノポップ

ロイクソップとベルゲン・ウェイヴ(3ページ目)

このところ、(私の)ブームは北欧です。「せつないノーウェジアン・ポップ」に続いて、ノルウェーのエレクトロ系に再注目! 当然、ロイクソップですが、ロイクソップ以外にも良いバンドがいるんです。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

ロイクソップmeetsエンリオ・モリコーネ?

A Special Album
ロイクソップに続くベルゲン・ウェイヴされるのがラルフ・マイヤーズ・アンド・ザ・ジャック・ヘレン・バンド(Ralph Myerz & The Jack Herren Band)のファースト・アルバム『A Special Album』(2003年)。・・・かなり人を食ったような名前ですが、ラルフ・マイヤーズと名乗るDJ、Erlend Sllevoldとパーカッション+ドラムの3人組。ロイクソップmeetsエンリオ・モリコーネ(マカロニウェスタンのサントラの大家)と形容されたりするモンド系ラウンジビーツ。

Your New Best Friends
スタイルにより幅が出てきたセカンド・アルバム『Your New Best Friends』(2006年)では、なんだかロイクソップの「Eple」風なんだけどレゲエ風味のエレクトロニカ(「Natasha '75」)や日本でも人気のノルウェーの女3人組、エファメラ(Ephemara)のクリスティーン・サンドロフ(Christine Sandtorv)嬢の舌足らずヴォーカルが可愛いラウンジビーツ(「L.i.p.s.t.i.c.k.」)とポスト・ロイクソップ本命と言える内容です。故郷をテーマに「Bergen」というインスト・ナンバーもあります。

Ralph Myerz And The Jack Herren Band - ...kill the DJ!

電子象

Flipstick
もう一組、ノルウェー出身で“ロイクソップ的”なのが、エレクトロファント(Elektrofant)・・・Klaus SkrudlandとTrond Anfinnsenからなる北欧労働者風コンビ。ElectroとElefantの語呂合わせの造語でしょう。2004年にミニアルバム『Flipstick』でデビュー。彼らのトレードマークの象さんがデカデカと描かれています。かなりのアナログシンセ・マニアと思われる奴。

Work
そして、フルアルバムの『Work』(2004年)。バンド名ロゴの後に象さんマークがあります。ロイクソップ的な牧歌的な部分はあまりないですが、ファンキーなグルーヴ感があるという意味では、その表現もあながち間違ってはいない。エレクトロ的な変態度も高く、脳内をとろけさせます。

Elektrofant

北欧電子ポップ、如何でしたでしょうか? 次回もお楽しみに!

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