不作の90年代

90年代において、真性のテクノ・アイドルに認定できそうなグループはボクが知る限りいません(ソロはいますが・・・)。地下系アイドルにいたら、すいません。時代は、トリオからカルテット以上、「セクシー・グループ90's」で特集したようなセクシー・グループ、パードル(東京パフォーマンス・ドール)、そして終盤ではハロプロ勢が幅を利かせます(音楽的な意味ではないですが)。敢えて挙げれば、電気グルーヴの「虹」をカヴァーしたflip flapぐらいですが、彼女たちもコンセプト的にはそれほどテクノではありませんね。

Perfumeは救世主

10年以上のブランクを経て、流星のように広島から現れたのテクノアイドル・グループこそが、広島アクターズ・スクール出身の大本彩乃(のっち)、樫野有香(かしゆか)、西脇綾香(あーちゃん)からなるPerfumeです。伝統あるテクノアイドルとしてトリオというのが、泣かせます。もみじレーベルといういかにもローカルなインディーから『OMAJINAI★ペロリ』(2002年)、『彼氏募集中』(2002年)という2枚のシングルを広島限定リリースします。

スウィートドーナッツ
その後、BEE-HIVE RECORDSに移籍し全国区となり、シングル『スウィートドーナッツ』(2003年)で化けるのです。capsuleの中田ヤスタカにより、Perfumeはテクノポップ・アイドル化を果たすわけです。このシングルでは、ジューシィ・フルーツの「ジェニーはご機嫌ななめ」のカヴァーもしています。

ビタミンドロップ
モノクロームエフェクト
その後も、『モノクロームエフェクト』(2004年)、『ビタミンドロップ』(2004年)とテクノなコンセプトがさらに盛り込まれていきます。

2005年には見事、徳間ジャパンコミュニケーションズからメジャー・デビュー。

リニアモーターガール
第1弾は、『リニアモーターガール』(2005年)は文字通り近未来の世界が目くるめく、テクノポップ。渋谷系的おしゃれ感というかピチカート・ファイヴ的な側面もあるcapusleですが、彼らの根底に流れるのは間違いなくテクノポップ。アイドル向けに作った曲というよりも、これはテクノアイドルが歌うcapusleサウンドです。ハロプロ系、avex系など今までのアイドル歌謡とは一線を画しています。ちなみに、この曲はダフト・パンクの「デジタル・ラブ」と見事に繋がります。

コンピューターシティ
第2弾の『コンピューターシティ』(2006年)も負けずに劣らず素晴らしいテクノポップ。間違いなくテクノポップ。近未来の中に潜む悲哀こそが、テクノポップです。それを理解している中田ヤスタカ仕事をボクは絶賛します。21世紀の記念すべきテクノアイドル・グループはPerfumeです。