テクノポップ/海外のテクノポップ

帰ってきたt.A.T.u.~一度暴落した株は上がるのか?(2ページ目)

新作『Dangerous And Moving』で帰ってきたt.A.T.u.・・・激動の2003年の後、スーパー一発屋として終わるのか? それともこの新作で浮上をするのか? クレジットから見る、力の入れ具合を検証。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

t.A.T.u.効果

同時に、タトゥーをきっかけにしてロシア及び東欧圏のグループが注目されるようになったのも事実です。

Stop Stop Stop
■ウクライナのセクシー美女集団、バイアグラは、日本語ソングまで歌ってくれましたが、ヒットにまで至りませんでした。
悩殺☆バイアグラで更に詳しく。

Peace
■ポスト・タトゥーを狙ったミンニェットは残念ながら、日本デビューは果たせなかった。
ロシアの美少女戦士ミンニェットで更に詳しく。

Disco-zone
■最近では、ルーマニアからやって来たO-ZONEの『恋のマイアヒ』が、空耳フラッシュ効果もあり大ヒット。
『恋のマイアヒ』ヒットの法則で更に詳しく。

t.A.T.u.は株券になりえるか?

さて、菊地成孔は人気シリーズ『CDは株券ではない』にて「CDは株券になりえるか?」の自らの問いかけを自らの売り上げ予想と言う形でその論証に取り組んだわけですが(残念ながらシリーズは終了)、タトゥーは自らのCDの売り上げで持ってして、「CDは株券になりえる」との実証をしていると思うのです。

タトゥーとは、上場後2003年に3月に驚異的な最高値をつけ、6月に暴落してしまった新興市場の株のようなものです。洋楽アーティストとしては異例の180万枚の売り上げ記録達成しました。一発屋だとしても、超メガトン級。しかしながら・・・タトゥーは底値を既につけてしまい、監理ポスト状態が続いていました。2年半ぶり、いや実質上、最初のロシアでのデビュー・アルバムからすれば、4年ぶりとも言えるこの実質セカンド・アルバムを聴いてみましょう。さあ、上場廃止か継続か?
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