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ロシアの美少女戦士ミンニェット

クラシックをネタにヒップホップしちゃう、ロシアの美少女戦士、ミンニェット(МИН НЕТ)のデビュー・アルバム『Peace-Yes』がついにリリース! やはり、ロシアはあざとくもセンセーショナル。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

久しぶりのロシアねた。ロシアのクラシカル・ヒップホップ・トリオ、МИН НЕТです。以前から注目していたのですが、彼女たちに関する情報は、日本語および英語で書かれたものは、ほとんどなく、現在のところ、公式サイトであるМин Нет // Официальный Сайтに頼るしかありません。「МИН НЕТ」でGoogle検索すると、ロシア語サイトばっか。

では、簡単なロシア語教室。

МИ=ミ
Н =ン
НЕ=ニェ
Т =ト(正確には"T")

カタカナ表記なんで限界がありますが、「ミンニェット」と暫定的に呼びましょう。

意味は、
МИН=MINE=地雷
НЕТ=NO=なし

だから、「地雷なし」。キャンペーンっぽく言えば「地雷ZERO」。教授のN.M.L.こと「No More Landmine」に賛同しているのでしょうか?

[追記]ロシア語のネイティヴの方から「МИННЕТ(ミニェット)とはロシア語のスラングでSUCKの意味だ」との指摘がありました。なるほど。

一時、タトゥーのジュリアがプロデュースをするという噂もありましたが、これはロシア流話題づくりの手法なのか、ただのガセ。彼女たちは、2002年11月にモスクワの婦人科医院で行われたオーディションで16歳から21歳までの1,200人から選ばれた3人。これも宣伝っぽいですが、処女である事が条件で、婦人科医がチェックをしたとの事。ちなみに、86人しか、処女としてパスしなかったらしい。タトゥーも、「ザチェム・ヤー(Stars)」というロシアン・ラップをやっていましたが、やはり、センセーショナルかつハイプな手法は、タトゥーを意識したと言えましょう。

デビュー・アルバム『Peace-ДА(Peace-Yes)』のジャケより・・・

アンフィサ(Anfisa)→左
ガルダ(Gerda)→真ん中
アリサ(Alisa)→右

2003年に先行シングル・カットされた『Мин нет』でデビュー。彼女たちのユニット名でもあるエレクトロなヒップホップですが、以下の5ヴァージョン収録。間奏部がちょっとクラシカルな展開になり、アルカイダやオサマ・ビンラディンなども歌詞に登場。怒れるロシア少女たちを表現したプロモ・ヴィデオもあり、公式サイトでダウンロードできます。一部の曲は、こちらでダウンロード可。

01. Original
02. Radio Dance Remix
03. Hardcore Version - Respect for DJ Master
04. D'N'B remix BO Megabit Full Mix
05. Acoustic - Club Version

では、次のページではアルバムの楽曲解説。
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