幻のアルバム?
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私、EXのアメリカツアーでロサンジェルスに一緒に行ったんです。1ヶ月ぐらい踊りまくったんです。楽しかったー。私は、一緒に楽しんでいた感じですね。
――EXはニューウェイヴの括りですが、リバプール・サウンドっぽいですよね。
全然、アメリカに合わなくって、全然、変(笑)!
でも、これをやっていた時は、歌うことに醒めていたかなー。ライヴをやっていても感動できなかったし。時代についていけなかったのですね。音楽はファッションになっちゃったって感じで。
――今、思い返えしてみるとどうなのですか?
今は、テクノが楽しい。やりたいくらい。
――何がどういう風に変わったのですか?
幸宏さんとお仕事をしてから、私の声でスタジオのお仕事が10年間ほど出来ちゃったんです。皆さんが欲しいのは声のインパクトとそのサウンドにいる私の声で表すキャラクターで・・・ずっと来ちゃって。でも、私はシンガーとして生きていたから収集がつかなくなったんです。
ヴォイス・トレーニングを福岡にいる時ぐらいから始めたのですが、やっぱりカラダは楽器だから、響かせて使う場所でいろんな音がでるわけです。で、いろんな所が使えるようになったんです。福岡にいた時にビクターで何枚かアルバムを出していた西松さんというミュージシャンに出会って、アメリカの60年代の歌唱法をやって、それで吹っ切れたのです。自分が次にやりたいことを見つけたのです。
実は、そのデモは幸宏さんに聴いてもらって、アルバムを作る約束をしたんですが、作らなかった。
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大変だったのか、アルバム量の楽曲が作れなかった。
今、こんな形で再発CDが手に入って、なんて幸せって思っています。出てよかったと、人生の宝物。スタジオワークは今でも誘ってほしいです。形として残したものはまた世に出ることもある。今回はすごい経験。
幸宏さんもそうなんだけどわたし演出してくれる人との打ち合いにわくわくするの。それはスタジオワークも舞台もいっしょ。残せないもの、二度と帰ってこない、やりなおせない舞台、ミュージカルがやりたくなったのです。キャラクターを演じるという点でも歌と同じ。お客さんと共有できる感動に命をかけようと思ったの。
――舞台はいつから?
去年からです。まだ、身につけないといけない事がたくさんあって、力をつけたいのです。