はっぴいえんどに遡る

【先生】他人にはやるのに意外と見つからないのが細野晴臣ソロによるレゲエ歌謡。YMO以前にやっているかなと聴きなおしているのですが、カリプソを初めとしたトロピカル歌謡はあるんですが、もろレゲエってなかなか見つかりません。かなり遡りますが、はっぴいえんどの「空いろのくれよん」〔『風街ろまん』(1971年)〕は大瀧詠一の作曲ですが、レゲエっぽいですね。もしかすると、これが元祖和製レゲエポップス?

大滝詠一の「名月赤坂マンション」〔『NIAGARA CALENDAR』(1978年)〕はレゲエ演歌で、やはり偉大ですね。


【山本】なるほど、はっぴいえんどまで辿れるのですね。

エスノにレゲエは相性がいい

【先生】忘れてはいけないのが、Sandii & The Sansetz。細野晴臣プロデュースによるテクノとエスノの融合を図ったマイルストーン的アルバム、サンディーの『Eating Pleasure』(1980年)に収録された「Drip Dry Eyes」! ジャパニーズ・レゲエとして完成度の高さにうなる曲ですが、高橋幸宏が作曲し、後に自らのソロアルバム『Neuromantic』(1981年)でセルフ・カヴァーしていますね。

他にサンディーの顕著なレゲエものとしては、『Come Again』(1991年)に収録のスライ&ロビーとやった「U Don't Care」や『Dream Catcher』のリミックス盤『World Remix』(1994年)に収録のジャマイカでリミックスした「Everyday (ragga mix)」とか「Rindu (hard core ragga Malay version)」などが挙げられますね。サンディーはエスノポップとしてレゲエ、オキナワンなどの様々なワールドミュージックの要素を取り込んでいますから、サンディーを初めとした久保田真琴関連はまだあるでしょうね、レゲエ歌謡。

【山本】日本ニューウェイヴ・シーンにおけるレゲエは、1980年に大爆発した感がありますね。

【先生】1980年はTWO-TONEブームの余波もあって、かなり影響された日本人アーティストも多かったのでしょうね。一応、細野晴臣監修なので、YMO系としたいのが、E.S. ISLANDのアルバム『FUNNY INSPIRATION from SOLAR MUSIC』(1982年)に収録の「テクテク・マミー」ですね。ヴォーカルの高橋早苗は元ジュンとネネのネネですが、オキナワン+テクノ+スカという三位一体攻撃。再発アルバムのライナー書いているの山本さんじゃないですか(笑)?