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レゲエ歌謡対談~Part 2 フォークからホワイトレゲエ(3ページ目)

山本ニューミュージックさんとのレゲエ歌謡対談第2弾! 今回は、日本の70年代レゲエフォークから始まり、元祖アイドル・レゲエ歌謡、そして、ニューウェイヴ時代でのホワイトレゲエの勃興について。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

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ニューウェイヴ時代のホワイトレゲエ

【先生】では、この辺からは、もう一度レゲエとニューウェイヴが接近する洋楽を見てみましょうか? いわゆる、2トーンなどのスカ・リヴァイヴァルやポストパンクの流れでダブを取り入れたダブディスコ系ぐらいからですかね? 元々はジャマイカのルード・ボーイをルーツとする、千鳥格子に細身パンツの2トーン・ファンションは当時、日本のニューウェイヴの人たちも取り入れていましたね。先生も、千鳥格子のシャツ持っていました。2トーン系のコンピは多くリリースされていますが、スペシャルズ、マッドネス、セレクター、ザ・ビートなどを収録した『This Are TWO TONE』(1989年)を紹介しておきます。


【山本】レゲエを導入したニューウェイヴ期洋楽で日本でもよく知られているのは、ポリスの「ロクサーヌ」〔『Outland d'amour』(1977年)に収録)、ブロンディの「The Tide Is High(夢みるNo.1)」〔『Autoamerican』(1980年)に収録〕、カルチャークラブの「君は完璧さ」〔『Kissing To Be Clever』(1983年)に収録〕などがありますね。クラッシュ、スペシャルズ、PiLは、チャート上ではこれらには及ばなかったものの、後世への影響という点でははるかに凌いでますけどね。

【先生】ポリスを筆頭としたホワイト・レゲエは死語ですね。日本語で歌う洋楽~第2回で紹介したポリスの『DE DO DO DO, DE DA DA DA(ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ)』(1980年)の日本語ヴァージョンは、レゲエ歌謡にしてもいいのでは(笑)?

【山本】日本語版「ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ」と言えば、十年ほど前にロンドンのレコード屋で壁に飾られていたのを見た覚えがあります。ははは。

【先生】ハワード・ジョーンズの「Like To Get To Know Well(君を知りたくて)」〔『Dream Into Action』(1984年)に収録〕はラヴァーズ・エレポップです。シングル『What Is Love』(1983年)のB面だった「It Doesn't Matter」は、スカ・エレポップ。あと、ニール・ダイアモンドをカヴァーした、UB40の「Red Red Wine」〔『Labour Of Love』(1983年)に収録〕も忘れてはなりませんね。

【山本】「Red Red Wine」は5、6年後にリバイバル・ヒットしましたよね、確か。

【先生】忘れてはいけないのが一つあります。バグルズのシングル『The Plastic Age』(1980年)のB面「Island」は、完全なるテクノレゲエです。「アイランド、アイランド」としか歌っていませんが。リマスターされたデビュー・アルバム『The Age Of Plastic』にもボーナストラックとして収録されているので、ぜひ聴いてください。個人的には、マイナーですがジョン・ワッツが率いたFischer-Zも見逃せません。デビュー・アルバム『Word Salad』(1979年)に収録の「The Worker」は、テクノレゲエとして思い入れの深い曲です。クラッシュはダブもやっていて、他にもニューウェイヴ系譜上のダブの話もしたいですが、この辺はダブ歌謡の話の時にしましょう。

Part 3へ続く・・・

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