テクノポップ/海外のテクノポップ

プロデューサー列伝(D・モーション編)~Part 2 GANGWAYの軌跡(4ページ目)

デヴィッド・モーションがプロデュースしたアーティストの中でも、珠玉のエレアコ・ポップを生み出した北欧の楽天家、ギャングウェイの軌跡を辿ります。高嶋政宏も登場。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

GANGWAYベスト盤

『Compendium Greatest Hits』(1998年)
01. Mountain Song [6th]
02. My Girl And Me [3rd]
03. Going Away [4th]
04. Don't Trust Me [new]
05. Come Back As A Dog [8th]
06. Didn't I Make You Laugh [6th*]
07. Everything Seems To Go My Way [7th]
08. Sitting In The Park [3rd]
09. Biology [4th]
10. The Party's Over [2nd]
11. Believe In Me [4th]
12. Never Say Goodbye [6th*]
13. Thermometer Song [4th]
14. Steady Income [7th*]
15. Endings [7th*]
16. Yellow [1st]
17. Why Do I Miss You [8th]
18. Goodbye [new]
*new mix


日本盤がリリースされないままに終わってしまった、ギャングウェイのベスト。アルバムで捨て曲を見つけるのが容易でないギャングウェイですから、ベストは「これでもか」という感じでキラー・チューンの連射攻撃。しかも、新曲も2曲収録されており、持っていて損はない。

『Re-Master Pieces~Anthology of Early Gangway from Hammer Label』(2002年)
01. Going Away [4th]
02. Out On The Rebound From Love [5th]
03. Yellow [1st]
04. My Girl And Me [2nd]
05. This Can't Be Love [2nd]
06. Paris, Mexico [2nd bonus]
07. On The Roof [1st]
08. The Party's Over [2nd]
09. The Loneliest Being [1st]
10. Once Bitten, Twice Shy [1st bonus]
11. Can You Believe This ? [1st bonus]
12. Don't Ask Yourself [4th]
13. Sitting In The Park [2nd]
14. Bound To Grow Up [1st bonus]
15. Going Away [5th]

これは、『Sitting In The Park (Again!)』と共に唯一現在流通しているHammerレーベルからのギャングウェイ初期作品を中心としたネオアコ的ベスト・アルバム。ネオアコ気分に浸りたい人、ボーナス収録の初期2作の日本盤を持っていない人、にはお勧めです。(これのみ、持っていないのでジャケ無し。ジャケ画像求む。)

GANGWAY解散後・・・

1997年に解散してしまったギャングウェイですが・・・

『One Fine Day』(2001年)
アラン・ジェンセンのソロ・アルバム。ギャングウェイは解散してしまいましたが、彼のヴォーカルがバンドの重要なアイコンであった事が再確認できます。ギャングウェイ時代コンポーザーとしては、ヘンリク・ボーリングの方が圧倒的に目立っていましたが、ジェンセンも才能あるんですね。エヴァーグリーンな世界が炸裂し、ラストの「Excused」で涙腺がゆるむこと間違いなし。満面の笑みを浮かべたこのジャケ、ちょっと笑ってしまいますけど・・・

『Hjernesange』(2002年)
元ギャングウェイのヘンリク・ボーリングが、プロデューサー、コンポーザー、アレンジャーなどで全面的に参加しているVerdens Farligste Dyrというユニットのアルバム。右に写っているがヘンリク・ボーリングだから、メンバーなんでしょう。タイトルも歌詞も何もかもデンマーク語のようです。デンマーク国内向けの内容で、ポップ・アルバムというよりもダニッシュ・ミュージック。ギャングウェイを期待するとかなり当惑する事間違いなし。

最後におまけです。

高嶋政宏『Zero』 (1994年)
『That's Life』のライナーも書いた高嶋(兄)。意外にXTCとかも好きなポップ・マニアである。ヘンリク・ボーリングが「The Language Of Love」と「You And Me」(こちらはデヴィッド・モーションがプロデュース)の2曲を提供しており、これが裏GANGWAY的な作品で、ギャングウェイのアルバムのボーナス・トラックとしてこっそり入れたいと思うのは僕一人でしょうか?


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