05. The Bangles: Eternal Flame
「永久の炎(=愛)」という意味ですが、日本語タイトルは、「胸いっぱいの愛」。バングルズ終期(2003年に再結成)のアルバム『Everything』(1988年)より。女性が歌うラヴ・ソングとして定番中の定番ですね。バングルズって、凄くいいメロを書けるバンドです。後に、Atomic Kittinがカヴァーして、イギリスで大ヒット。
06. Paul Young: Everytime You Go Away
Q-Tipsというニューウェイヴ・バンドにいたポール・ヤングは、ブルー・アイド・ソウルの旗手としてブレイク。ホール&オーツの作品(1981年の『Voices』に収録)であるが、ポール・ヤングは、アルバム『The Secret Of Association』(1985年)でこの寂寥の愛を歌った「Everytime You Go Away」でオリジナルを凌駕する魂を与えるカヴァーをしました。2003年には彼の文字通りラヴ・ソング集『Love Songs』で数々のカヴァーを中心に披露するラヴ・ソング王ぶりを顕示。
07. Pet Shop Boys: Love Comes Quickly
過去の集大成ベスト『Pop Art』(2003年)を11月にリリースしたペット・ショップ・ボーイズですが、彼らの代表的ラヴ・ソングと言えば、「Love Comes Quickly」でしょう。テーマは止められない愛。石川秀美が、同年に「Love Comes Quickly~霧の都の異邦人~」としてカヴァー。エレクトロポップとしては後発組ですが、この曲が収録されたデビュー・アルバム『Please』(1986年)から現在まで一定の人気を保っているのは、あざとさの中にもキラリと光る彼らの微妙なセンスのなせる業でしょう。
08. Eighth Wonder: I'm Not Scared
ペット・ショップ・ボーイズが提供した(自らも1988年のミニアルバム『Introspective』で歌っています)哀愁のユーロ系エレポップ。アルバム『Cross My Heart』(1986年)より。紅一点のパッツイ・ケンジット(他の3人の印象は甚だ薄い)をフロントに置いたエイス・ワンダー。オアシスのリアム・ギャラガーとは離婚しちゃったんですね。デヴィッド・ボウイも出ていた映画『ビギナーズ(Absolute Beginners)』など、スクリーンでも活躍。『リーサル・ウェポン2』では、死体になったり。「どうして?」と言いたくなる邦題「モンマルトルの森」。歌詞には、そんな物は出てきません。不遇な扱いをされている女の一途な愛。
09. Culture Club: Love Is Love
映画『エレクトリック・ドリーム』(1984年)のサントラに収録されています。愛は愛。
◆『エレクトリック・ドリーム』