その代表格と言えば、リチャードX(Richard X)。写真で見る限り、オタク系DJオヤジなルックス。リチャードXは、2001年にGirls On Top名義でウィットニー・ヒューストンの「I Wanna Dance With Somebody」とクラフトワークの「Numbers」をマッシュ・アップした『I Wanna Dance With Numbers』でブートレガーとしてのデビューを果たす。『Man Machine』のジャケに4人のウィットニーが写っており、ジャケまでもマッシュ・アップする凝りよう(↓のリンクで見れます)。雑誌(「Record Collector」)でのクラフトワーク大ファンのリチャードX自身の発言・・・「クラフトワークは、彼らが聴いた中で最悪のレコードだと思っているはず。でも、彼らが見た中で最高のジャケさ」。B面は、リチャードX自身がこれまた大好きなヒューマン・リーグの「Being Boiled」とTLCの「No Scrubs」で「Being Scrubbed」。両方とも、彼が好きな、テクノポップとR&Bの合体です。
続くリリースが『We Don't Give A Damn About Our Friends』。これは、アディーナ・ハワード(Adina Howard)の「Freak Like Me」とゲーリー・ニューマン(Gary Numan)の「Are "Friends" Electric?」で、同じくR&B系とテクノポップの合体です。B面も、The Normalの「Warm Leatherette」とマドンナとGAPのCMの出演中のミッシー・エリオット(Missy Elliott)の「She's A Bitch」で「Warm Bitch」とこだわり続けます。このようなブートのリリースは著作権上、問題ありでしょう。しかし、リリース数も限られているため、黙認されているケースも多いようです(でも、保証しません)。そして、賢いレコード会社なら、訴訟なんかしないで、それをビジネスに生かしていくわけです。
◆richardx.net(PV、インタヴューなどが見れます)
◆Black Melody(Girls On Topをリリースしていたレーベル)
amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)

◆sugababes - UNIVERSAL INTERNATIONAL
◆『イギリスのプッチモニ!』