この表を分析していくと、今後のタトゥーを占う上で参考となる幾つかの興味深いことが判明します。
■この2年間、あまり曲を作っていない。
タトゥーのオリジナルのロシア語盤がリリースされたのは、2001年5月。もう2年以上前になります。その時点で13曲中の9曲は既に出来上がっており、このアルバム以降発表された新曲は4曲しかありません。「How Soon Is Now?」はカヴァーだし、オリジナル新曲は3つ。そして、「Simple Moves」に至っては、正式音源リリースがない。
■ロシアではPVのリリースのみ。
本国ロシアでは、2000年リリース『All The Things She Said(当然ロシア語ヴァージョン)』のマキシ・シングル以降のシングルのリリースは確認されていません。「Clowns」は、『200ポ・フストレーチノィ』の2002年のセカンド・エディションに追加されていますが。あと、英語版逆輸入ロシア盤というのもあります。ロシアでは、シングル出しても売れないのでしょうかね。
MTV Russiaでのプロモ放映が、ロシアでのタトゥー・ブレイクの導火線になった事は以前に触れましたが、僕の知る限りのプロモ・ヴィデオ(PV)をキーワードで紹介。
▼『All The Things She Said』
制服、レズ、キス・・・タトゥーのコンセプトが開花。リミックス版(ロシア語と英語)もあり。
▼『Not Gonna Get Us』
爆走・・・イワンも登場。リミックス版(英語はあるが、ロシア語は不明)もあり(『t.A.T.u. Remixes』に収録)。
▼『30 Minutes』
嫉妬、爆破・・・メリーゴーランドで男性と絡むレナ熱演。
▼『Robot』
テクノ、ロポット、宇宙、アニメ・・・あまりにはまっているので、最初公式PVかと思ったのですが、ジャパニメーション「少女革命ウテナ」のクリップにタトゥーの楽曲をマッシュ・アップしたファンサイトによる非公式PVです。これ以外にも数曲製作されているようです。(10月14日訂正)
◆Utena
▼『Prostye Dvizhenia(Simple Moves)』
反復運動、自慰・・・2002年4月5日に撮影。よく似たコンセプトで元Judy And MaryのYUKIも『the end of shite』というPVを作っていますね。
▼『How Soon Is Now?』
・・・これはシングルを出すので、ライヴ映像とプライベート映像を切り貼りした如何にもやっつけ仕事。
▼『Ne Ver, Ne Bojsia』
・・・ユーロヴィジョン2003参加曲。こちらも『All The Things She Said』の再利用とかの切り貼りPV。でも、地球を征服するタトゥーって感じが出てます。
▼『Show Me Love』
このPV撮影の目的で日本にも来たが、日本警察の抵抗に屈する。次のシングルなのか?
最後に提言!