ロイクソップを初めて注目したのは、メコン(Mekon)がソフト・セルのマーク・アーモンド(Marc Almond)のヴォーカルをフィーチャーした「Please Stay」のリミキサー・クレジットから。「Please Stay」は、オムニバス『ELEKTROKLASH』(2002年)にも収録されるエレクトロクラッシュの中でもベスト10に入る曲。
メコンは、元サイキックTVのジョン・ゴスリングのユニット。ヒップホップ~エレクトロ色の強いメコンのアルバム『Relax With Mekon』(2001年)にオリジナルの「Please Stay」が収録されていますが、こちらはエレクトロクラッシュでもないリミックスからは想像できない曲。つまり、リミックスほど良くない。そして、『Melody A.M. - Special Edition』のボーナスCDには、ロイクソップとして「Don't Go」という曲がありますが、そちらがロイクソップがリミックスした「Please Stay」のリズム・トラックのようです。それぞれの違う個性が見事に不思議な化学反応を起こして、唯一無比な世界が出来上がったとしか言いようがありません。
同じノルウェーの朋友とも言えるキングス・オブ・コンビニエンス(Kings Of Convenience)。オスロに次ぐノルウェーの都市、ベルゲン出身。ノルウェーのサイモンとガーファンクルと呼ばたりもしているだけあって、アルバム『Quiet Is The New Loud』(2001年)は、牧歌的フォーク~ネオアコ直系サウンドです。ちなみに、彼らはロンドンでのノーベル賞記念イベントでライヴを行いました。
こちらのリミックス・アルバム『Versus』(2002年)では、フォークトロニカへと発展。ロイクソップがリミックスした1曲目の「I Don't Know What I Can Save You From」は、Sketch Showのお2人も褒めています。でも、彼らのオリジナルとロイクソップは全然評価していないようですが... 9曲目の「Little Kids」は、イギリスのエレクトロクラッシュ系のレディトロン(Ladytron)がリミックス。
そして、キング・オブ・コンビニエンスの眼鏡のヴォーカリスト、アーランド・オイエのソロ・アルバム『unrest』(2002年)は、各国のエレクトロ系のアーティストとのコラボによるエレクトロニカ路線を追求。ネオ・エレクトロポップ系Soviet、フィンランドのエレクトロ系Mr. Velcro Fastenerなどが参加。
◆Kings Of Convenience