笹短歌(金星のレナ)
金星の王女わが家を訪れてYMOを好んで聴けり




【作詞家・笹 公人】

――笹さんは現Cyborg'80sのZUNBA小林さんと未来派サイキック・テクノポップ・ユニット「宇宙ヤング」を結成し、トルバドール・レコードから『宇宙ヤング』(1998年)でデビューしたいきさつは? 

OMYが好きだったので、OMYのリーダーでありトルバドールの主催でもある細江さんにプロデュースしてくださいという感じでデモテープを送ったのがきっかけです。ほかにはなぜかソニーにも送っていたのですが、もちろん相手にされませんでした。ほとんど記念受験の世界ですね(笑)。

――このアルバムは、まさに念力学園的なテーマが爆裂する詞の世界ですが、YMOのうたものカヴァー「コスミック番長」そして「君はサイコメトラー」などでは、松本隆へのリスペクトが伺えますが、いかがでしょう?

松本隆さんの影響はかなりあると思います。はっぴいえんどの歌詞も松田聖子の曲の歌詞も「ハイスクールララバイ」も「スターボー」も大好きです。僕は歌詞に「微熱」という言葉を使う癖があるのですが、これは確実に松本先生の影響だと思います。ほかにも阿久悠さんや糸井重里さんへのリスペクトもあります。

『僕たち、サイボーグ’80s』

【歌手・笹キミヒト】

――日本のバナード・サムナー(New Orderのヴォーカリスト)としての才能を開花されていた笹さんですが、HIDE-AKIさんとの新生・宇宙ヤングでは、突然、郷ひろみ唱法への転換をされましたね。その訳は?

ふつうの歌い方だとあまり印象に残らないので、どうしようかと悩んでいたのですが、そんな時にたまたまやってみた郷ひろみさんのモノマネが周囲でウケたので、これだ!と思って、「郷ひろみ唱法」に転換しました。

近田春夫さんの「なりきりジュリー唱法」(「何故かアップサイドダウン」)もヒントになっています。「郷ひろみ唱法」とHIDE-AKIサウンドの相性がいいようなので、結果的に正解だったと思っています。

――そして、ついに憧れの高橋名人とのデュエット『ハートに16連射』(週刊文春にも載った!「高橋名人のBugってナイト」のライヴで販売)を実現させましたが、野望実現までの道のりは?

もともと高校時代から高橋名人を復活させたらおもしろいだろうなぁと思っていたのですが、98年の夏に超能力者の秋山眞人さんのご紹介でようやく名人と知り合えて、その時に、ここぞとばかりに「ぜひデュエットしてください」とお願いしたのが事の始まりです。

『ハートに16連射』が完成したのは2001年の夏ですから、長い道のりでした。秋山さんの紹介で知り合ったというところが怪しくて気に入ってます(笑)。宇宙ヤングwith高橋名人のシングル第2弾『ファミってオールナイト!~黄金の指伝説~』の完成も間近です。

――また、提案ですが、CD版『念力家族』として短歌とテクノの融合をCDとして世界で初めて挑戦してはどうでしょう? スネークマン・ショーがギャグとニューウェイヴを融合させたように。

これも編集者と話し合っているのですが、「魔除け少女」のような連作の朗読ならかなりいいものができるのではないかと思っています。自分の好きなミュージシャンたちに声をかけてぜひアルバムをつくりたいです。

宇宙ヤング.NET
『何故に16連射の高橋名人?』