テクノポップ/YMO関連

YMOの遺伝子~第3回(2ページ目)

YMOの歴史的作品を振り返りつつ、YMOのカヴァーをご紹介する企画です。ジャケのカヴァー(?)もね。第3回は、ブレイクが継続する『PUBLIC PRESSURE』~『増殖』から。Here We Go!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

YMOブームが吹き荒れる中、1980年6月5日にリリースされたのが10インチ・アルバム『増殖』です。3枚連続でオリコン1位という快挙を成し遂げます。スネークマン・ショーがこのアルバムに参加する過程については、桑原茂一・インタヴュー『ピストルズを呼べ! そしてYMO』をぜひお読みください。苦肉の策とも言える変則的なアルバムですが、一番YMOをカルチャーとして象徴するアルバムです。当時、スペシャルズ、セレクター、マッドネスといったTWO TONE系スカ・ブームだったんですが(市松模様のシャツ着ている奴が多かった...自分も含めて)、『Multiplies』でのテクノ・スカは感動もんでした。

01. Jungle "YMO"
02. Nice Age
03. Snakeman Show
04. Tighten Up (Japanese Gentlemen Stand Up Please)
05. Snakeman Show
06. Here We Go Again~Tighten Up
07. Snakeman Show
08. Citizens Of Science
09. Snakeman Show
10. Multiplies
11. Snakeman Show
12. The End Of Asia


『増殖』を起点としたギャグ・レコードの歴史については、『スネークマンの蛇足』で紹介していますが、まだアルファがレーベル名として存在した1998年に、アルファからリリースされた『増長』です。オリジナルのYMO曲に爆笑問題+長井秀和によるギャグが挿入され、最後に『YMOのカバ』から3曲が追加されています。ちなみに太田光は、海援隊とかアリスとかが好きだったらしいけど、テクノカットはしていたとの事。

このシリーズ最多登場回数を誇るOMYの3枚目『養殖 XO BREEDS』(1997年)。前半のBreeding Sideは、『増殖』から(スネークマン・ショーはなし)で、後半のPersonal Pleasure Sideは、OMYのワールドツアーの最終地渋谷でのライヴ。

『増殖』ジャケ・カヴァーの最後は、『NEO TECHNOPOLIS・・・繁殖』(1992年)です。このCCCDでなくてCDの説明として、ライナーには「本作はTMNカヴァー集や雨をテーマにしたコレクションで有名なavex traxのYMOカヴァー集です。」とあります。TMNは分かるけど、雨って何? 音は、avexらしいイケイケ・ハードコア・テクノ(個人的にはテクノじゃないと思う)です。でも、何故か『Radio Junk』をカヴァーしている。飾って楽しんでください。
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