テクノポップ/アーティストインタヴュー

いまさらイスラエル~第4版(7ページ目)

札幌で80年代から活動する伝説のポエトリー・テクノポップ・バンド、いまさらイスラエル。怒涛のリリース第3弾『Jose in Paris, Jose in the desert』では、摩訶不思議な世界がニッキ・ニャッキ・ニョッキ。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

〔吉野〕 あと、あの当時、人気あったのって、「パセリ」ですよね。ここらへんは、札幌の中古レコ屋さんをしつこく捜せば、残ってるかも。ところで、今回のインタヴューで発表用に 「札幌ニューウェイヴバンド交流図」を作ろうと思っています。一応1985~1988年くらいの札幌のバンドを記入していくつもりだったんですが、何ぶん知識がないもので、思うように書けません。もし、思い当たるバンドがあれば、ご協力くだされば幸いです。

〔三島〕 これはちょっと難しいですね、いまさらのメンバーはたくさんいて全員載せるわけにはいかないですよ。一部だけ載せても違うと思うし、公表したくないですね。人の名前を書かないならいいんですが。

札幌ニューウェイブは80年から85年くらいでしょう。85年以降はなんというかもう違う時代だと思います。まあどんなバンドでも音源やライブが素晴らしければいいんですが、北大の軽音はどうかな。そういう意味でも江口さんの「アニミズム」や「れもん」は素晴らしいですね。

〔吉野〕 他、三島さん 印象に残ってるバンドって、どれを挙げます?

〔三島〕 私の聞いた中でよかった作品はシチュエーションズの1本目の「投げ捨てよ」とNISHINの「ダイダイ」ですね。とくに藪口イチロウさんのシチュはいまもいいと思います。私の知ってる札幌ニューウエイブではベストですね。どっちかというと70年代のクリムゾンはいってるし、歌の内容も70年代みたいな情緒がありますけどね。演奏も素晴らしいですね。

NISHINは80年代のクリムゾンだな。シチュとはカップリングのテープブック作りましたが、1本目のほうがいいですね。生ドラムだから。あとは何かな。テープは色々買いました。リンクスもよかったですね。あとヒサエさんのゲシュタルトかな。内容は忘れたなー。

〔吉野〕 NISHINの「ダイダイ」は僕も持ってます。最近、大阪の中古レコード店でも見かけました。まさに名作だと思いま
す。当時の印象でも、吉田さんは、別格でしたよね。

〔三島〕 素晴らしいレコードですね。よく録れてると思います。ライヴはそうだなパイナップルとか結構見ましたね。阿部さんとは今も十蘭堂でお会いします。新江さんもパイネポーというお店やってますね。なんていうか、バナナボートとかなんだっけ、パイネポーか、いや映画の中島さんのお店、ガレリオとかの、んーわかんない。行ったことないですか?ニューウエイブの人やバンドの出入りしてるお店みたいのあったと思うんですが、どっか出入りしてました? 話ずれたかな。

仙台の人達の方が交流ありましたね。札幌にも何回か遊びに来ましたよ。フェリーニの映画の「道」の原題の名前のバンドのテープよかったですね。札幌でも売りました。あと弘前の「ロシアンズ」! そこの竹内君が東京で「水中、それは苦しい」やってOZディスク発足のきっかけになったみたいですね。それでやぎの松林さんの紹介もあってタピエスが出たんですね。

〔吉野〕 札幌と仙台が、1980年代中期に交流していたと言う事は、今回、三島さんから、はじめてお聞きしました。あと、三島さんがOZディスク発足に関与してたってのも初耳です。そのあたりの経緯を詳しく聞かせてください。

〔三島〕 聴いた話なので詳しくはわからないんですが、竹内君が東京で「水中、それは苦しい」をやって、田口さんがタウン誌にもってたテープ紹介のコーナーで注目されたんだと思います。あともうひとつのバンドとともに音源を発表するためにOZが出来たというような話でした。
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