記事『トリビュートtoモーニング娘。』でも紹介したアネーカ(Aneka)の『Japanese Boy』(1981年)は、イギリス・シングル・チャート1位に輝いた中華風テクノ・ディスコの金字塔(ちょっと誉めすぎ)です。ジャケ(写真はアルバム)がとても笑えます。でも、この人、アルバムでは、ケイト・ブッシュばりの曲も歌える意外と実力派のようです。
元サンデーズの山口由佳乃は、タイトルを『チャイニーズ・ボーイ』(1983年)に代えて日本語カヴァーしました。確かにこちらの方が、サウンドに見合ったタイトルです。ちなみに彼女は沖縄出身で本名は金城です。
この曲やどうやら、ヨーロッパでは人々の心に残っている曲のようで、アンドレア・ジャーゲンス(Andrea Jürgens)というバスローブ着用のお姉さんも、アルバム『Amore, Amore』(1991年)で『Japanese Boy』を原曲に忠実にカヴァーしています。
スウェーデンのダンスマニア系ユニット、Right On Timeも『Paradise Club』(2000年)で、80年代思い出の曲としてカヴァーしています。他にも、ユーロビート系ユニットのSushi、そしてThe Batesというドイツ(多分)のダーク系パンク・バンドが2000年に同曲を『Japanese Girl』というタイトルでカヴァーしています。
ユーロディスコ系では、中華風ディスコというのが現在でもしぶとく定番ジャンルとして支持されています。「芸者の夢」とかいうタイトルからしてふざけている、Rollergirlの『Geisha Dreams』(2002年)です。10年遅れの光ゲンジのようにローラースケート履いて、唄って踊る、ちょっとエロいお姉ちゃんなんです。プロモ・ヴィデオでは、ヘンテコなキモノを着て(はだけている所が良し!)やよろいを被った国籍不明のおっさんが出てきて、勘違いの確信犯を感じます。