SHUREのオーバーヘッド最上位モデル「SRH840」!

SHURE SRH840の装着イメージ。

SHURE SRH840の装着イメージ

プロ用マイクで世界的に不動の地位を誇り、「カナル型イヤホン」の元祖的存在であるアメリカのSHURE(シュア)社は、同社初となるオーバーヘッドタイプのヘッドホンを、2009年11月に発売開始しました。

ラインナップは、最上位のSRH840、高品位モデルとするSRH440、携帯音楽プレーヤーやPCに適したお手頃価格のSRH240の3モデルです。

今回は「SRH440SHURE SRH440 ~SHURE初オーバーヘッド レビュー」に続き、最上位モデルのSRH840をレビューします! 時装着感、使い勝手、音質は? SRH440との違いは?


SHURE SRH840の基本

SRH840は、SRH440と同様に、オーバーヘッド型の中でも、周囲の騒音が聞こえ難い「密閉型」に属します。密閉型のメリットやデメリットについては、「SHURE SRH440 ~SHURE初オーバーヘッド レビュー」を参照頂くとして、SRH440との違いを見てゆきましょう。

まずSRH840は、SRH440に比べて見た目の重厚さが印象的です。スペック的には、SRH440の本体重量が272グラムに対し、SRH840は318グラムと、若干重めです。音質面では、低域の再生周波数がSRH440の10Hz~に対し、SRH840は5Hz~と、スペック値で上回っています。

今回のレビューでは、このスペックの違いが、実際の装着感や音質にどのような違いとして現れるのかにも注目したいと思います。


装着感

左がSRH440。右がSRH840。undefined耳パッドは、SRH840の方が厚みがある。

左がSRH440。右がSRH840。耳パッドは、SRH840の方が厚みがある

オーバーヘッド型ヘッドホンを評価する上で、最初の関門はやはり「装着感」です。SRH840はSRH440に比べて若干重めですが、頭頂部のクッションに充分な厚みがあり、重量を分散して支えてくれるので、数値の違いほど重さは感じません。耳パッドも、SRH440よりも若干厚みがあり、よりフィット感が高く、長時間の使用にも適しそうです。

 

外観

左がSRH440。右がSRH840。SRH840は銀色の部分が多い。

左がSRH440。右がSRH840。SRH840は銀色の部分が多い

SRH840の外観ですが、全体的にはメタリック調の塗装で、SRH440よりも高級感があります。頭頂部のSHUREのロゴも、SRH440が白文字の印刷に対し、SRH840はエンボス加工となっています。

他の違いは、耳パッドを可動させるヒンジ部のピンの色使いや、RIGHTとLEFTを示す表示プレートが光沢のある銀色になっているなど、光沢部が多いこと。デザインはユーザー各人の好みなので、判断はお任せしたいと思いますが、上記のポイントに注目して比較すると良いでしょう。


携帯性と使い勝手

写真のように折りたたみ可能。SRH440に比べると少々かさばる。

写真のように折りたたみ可能。SRH440に比べると少々かさばる

SRH840は最上位モデルで、プロがスタジオで使う用途を想定しているようですが、SRH440と同様に耳あて部が内側に折り畳みが可能で、携帯時にもかさばらない工夫が施されています。

ちょっと大袈裟になってしまうかもしれませんが、携帯音楽プレーヤーと組み合わせて、屋外での利用も現実的でしょう。

 
ケーブルは装着時に邪魔になりにくい片側はえだしで着脱可能。長期間の使用で断線時は交換できるので良い。

ケーブルは着脱可能。長期間の使用で断線時は交換できるので良い

ケーブルはSRH440と同様に、左側から片出しで、着脱が可能。標準付属のケーブルはカール形状で伸縮でき、最短は1.3m程度と標準的な長さでありながら、無理のない範囲で引っ張っても、最長2.5mくらいまで伸ばせます。座ったり立ったりするような場合でも、ケーブルを束ねたり伸ばしたりする手間が軽減できるのでとても重宝です。

着脱可能なケーブルは、ハードな使用などで断線してしまった際も、ケーブルのみ交換できるのが利点です。ちなみにケーブルの着脱部分は、「Bayonet Clip」と呼ぶ機構が採用されていて、挿入後に90度回転させるとロックされ、引っ張っても抜けない仕組みになっています。


肝心の音質は?

基本はSRH440と同様、プロ用モニターとして、味付けや誇張のない原音に忠実な印象です。SRH440と比べて最も大きな違いは、明らかに低音がもう一段低いところまで再現できている点。ドカドカとうるさいのではなく、中高域に厚みを持たせるナチュラルなもので、ヘッドホンとしてのグレードの高さを感じることができます。

また超低域の再生能力が効いているのか、SRH440に比べてダイナミックレンジが広く、ジャズやクラシック音楽などは楽器の音色がよりリアルで、生演奏のような迫力を感じる事ができます。

細かな点では、SRH440よりもさらに小さな音や繊細な音が聞き取れ、打楽器の立ち上がりに含まれる鋭いアタック音、弦楽器の倍音成分、残響音の余韻がリアルに感じられます。総じて、音色が正確かつ、空間の広さが手に取るように判るので、クラシック作品や、ライブ収録のジャズなども心地よく、「最上位モデル」と呼ぶに相応しい仕上がりと言えそうです。


総論~SHURE SRH840は買いか!?

SRH840はSRH440に比べ、低域の再生能力が高く、また微細な音の再現にも優れていて、原音再生能力の優秀さは明らかにワンランク上の印象です。静かな環境で、クラシックやジャズなどを楽しむなら、価格に見合う価値があるでしょう。SRH440にも負けないコストパフォーマンスの良さを感じます。

一方、屋外で携帯音楽プレーヤーと組み合わせる用途では、折角の音質も周囲の雑音に邪魔されてしまい、性能を100%発揮するのは難しいはずです。屋外用途をメインに考えているユーザーなら、コンパクトで安価なSRH440を選ぶのが得策と言えそうです。

>>SRH840(価格.com商品ページへ)

 

【関連サイト】
SHURE SRH840


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