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腰まで泥まみれ~反戦歌特集その2(3ページ目)

2回連続でお届けする反戦歌特集の「後編」は、9・11以降の2000年代編から時代を廻る最新盤、そしてこの時期、襟を正して聴きたい鎮魂歌を1曲、御紹介します。

執筆者:常木 晴亮

この時期、襟を正して聴きたい曲
ハンバートハンバート 「喪に服すとき」

1時間
ハンバートハンバート 『1時間』
2003年のアルバム 『焚日』 1曲目に収録されていた「喪に服すとき」を、新録音で収録したMaxi Single。どちらのヴァージョンにも捨てがたい魅力があります
2回に渡ってお届けしてきた反戦歌特集、いかがでしたでしょうか。

「反戦」という字面(じずら)はなんだかそれだけで攻撃的な感じがしてしまいますが、最後に、そんな気持ちを穏やかに落ち着かせてくれる曲を御紹介します。

それは男女2人組グループ ハンバートハンバートの「喪に服すとき」。逝ってしまった人に花を手向けるように大切に歌われる、タイトル通りの静謐な鎮魂歌です。

国境も越えるリスニング・ツアーへ

この「喪に服すとき」はThe Chieftains(with Sting)のヴァージョン( 『The Wide World Over: A 40 Year Celebration』 等で聴けます)が知られるアイリッシュ・ミュージックの伝統歌「Mo Ghile Mear - Our Hero(素早き戦士)」にオリジナルの歌詞をのせたもの。ここにも脈々と受け継がれている意訳魂。

The Chieftainsといえば元ちとせとのコラボ・レコーディングとJAPANツアーを成功させたばかり。アイリッシュといえばSOUL FLOWER UNIONの音楽に欠かせない要素、そしてハンバートハンバートは高田渡や西岡恭蔵ら日本のフォークのオリジネーターの楽曲をよくとりあげるグループ……と、こんな風に、音楽は聴けば聴く程接点が出てくるところが面白い。

ジャンルや時代、国境も越えるリスニング・ツアーの出発点は、あなたのコレクションやプレイリストの中にもきっと、あるのです。

【関連リンク】
  • ハンバートハンバート * オフィシャルウェブサイト
    話題の映画『包帯クラブ』(2007年9月公開)の音楽を手掛け(サントラ盤はコチラ)、さらなる飛躍が期待されるハンバートハンバートのオフィシャル・サイト。「喪に服すとき」をはじめとする名曲の数々が「ディスコグラフィーと試聴」ページで文字通り試聴できますので、ぜひ聴いてみてください。



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