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Jazz Giants Vol.3 グラント・グリーン(2ページ目)

シリーズ『ジャズ・ジャイアンツ』今回は、超ファンキージャズギタリスト、グラント・グリーンの登場。コテコテな元祖泣きのギターを体験して下さい。

執筆者:佐久間 啓輔

グラント・グリーンの、ガイドお勧め盤は『アップ・アット・ミントンズVol.1/Vol.2』。このアルバム、実はテナーサックスのスタンリー・タレンタインがリーダーなのだが、ブルーノートが、当時新人であったタレンタインとグリーンを売り出すために作ったライブアルバムである。

初期の作品だけあって荒削りなところもあるのだが、グリーンの魅力が満載されている。注目したいのがVol.2収録の“レイター・アット・ミントンズ”。「とにかくオレのブルースを聴いてくれ!」と言ってはばからない最高にホットな演奏だ。アナウンスの言葉を借りれば「ベリー、ベリー、ファンキー・スロウ・ブルース…」。

同じくVol.2収録の“カム・レイン・オア・カム・シャイン”はクールなスタンダード。ブルージーでメロディアスなフレーズの合間に、ビバップフレーズをピタッと決めてくるところがニクイ。1コーラスしかアドリブが聴けないところもまた憎たらしく思わざるを得ない。

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