DTM・デジタルレコーディング/DTM・デジタルレコーディング新商品情報

新製品ラッシュが続くVOCALOID

初音ミクに代表されるVOCALOIDですが、ここ最近でまさに新製品ラッシュとなっています。最初に発表されたLilyに続き、VY1、ガチャッポイド、ハローキティーといっしょ……。現状を整理してみましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

エイベックスが企画・開発したLily

Lily
新製品ラッシュの先陣を切ったLily
DTM市場最大の出来事といってもいいのが、3年前の「初音ミク」の登場でした。その後、「鏡音リン・レン」、「巡音ルカ」(クリプトン・フューチャーメディア)、「がくっぽいど」、「Megpoid」(インターネット)、「氷山キヨテル」、「歌愛ユキ」、「SF-A2 開発コード miki」(AHS)が国内の主なVOCALOID2製品として生まれてきました。

そこに、この夏~秋の期間、新たなVOCALOID2製品が続々と登場することになったのです。この新製品ラッシュのスタートを切ったのはインターネットが8月25日に発売を開始した「Lily」。実はLilyを企画し、歌手ライブラリを開発したのはインターネットではなくエイベックスなんです。というのもエイベックス・マネジメント所属の音楽グループ「m.o.v.e」のボーカリストyuriの声をサンプリングしたことが背景にあります。しかもLilyのイラストを描いているのが初音ミクや鏡音リン・レン、巡音ルカを描いたKEIさんという微妙な関係。もともとm.o.v.eが昨年リリースした“アニソン”カヴァー・アルバムのジャケットのイラストをKEIさんが描いたという関係が先にあるようですが……。

このエイベックスのLilyの販売やサポートを委託したのが、実績のあるインターネットであったようです。その辺の裏事情はともかく、Lilyを皮切りにVOCALOID2周辺が活気に満ちてきたのです。
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