SONARやCubaseも64bitにネイティブ対応
SONAR 8.5をインストール時に32bit版か64bit版かをきかれる |
実はこれが結構進んでいるのです。ご存知だった方もいるとは思いますが、まずSONARは2005年、SONAR 4の64bit版「SONAR x64 Technology Preview」を評価版としてリリースした後、SONAR 5以降、現在のSONAR 8.5に至るまで常に32bit版、64bit版の双方のソフトウェアをハイブリッドの形で出してきました。
Cubaseもインストール時に32bit版か64bit版かをきかれる |
そのほか、もともとCubaseを開発していたエンジニアがスピンアウトして、2009年末に発売した新たなDAWであるPresonusのStudio Oneも初期バージョンからWindows 7の32bit版および64bit版の双方の環境でネイティブに動作するハイブリッド版をリリースするなど、64bitのDAWが次々と登場してきているのです。
32bitアプリケーションも64bit環境で動作する
32bitのアプリケーションはCドライブの「Program Files (x86)」というフォルダにインストールされる |
たとえば初音ミクをはじめとするVocaloid2シリーズ、インターネットのSinger Song Writer、PropellerheadのReasonやRecord、AbletonのLive、Sony Creative SoftwareのSound ForgeやACID……とほとんどのDTM関連アプリケーションは32bit対応であり64bit対応していません。
これらのアプリケーションは64bit版のWindows 7上で動作するのでしょうか?
32bitアプリケーションである初音ミクなども問題なく動作させることができた |
実際インストールしてみるとわかりますが、通常はCドライブの「Program Files」というフォルダに各アプリケーションがインストールされるのに対し、64bit版のWindows 7に32bit版のアプリケーションをインストールすると「Program Files(x86)」というフォルダにインストールされます。
絶対にトラブルを起こさないという保障があるわけではないので、業務用での使用はお勧めできないものの、普通に使うのであればまったく問題なく使えそうです。