DTM・デジタルレコーディング/オーディオインターフェイス

ビデオも録れるリニアPCMレコーダー、Q3

ZOOMからビデオも撮れるリニアPCMレコーダー、Q3が発売されました。定価29,400円という低価格な機材で、どんなことができるのかを探ってみましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

2万円台で登場したリニアPCM対応ビデオレコーダー

ZOOM Q3
ビデオ撮影も可能なリニアPCMレコーダー、ZOOM Q3
H4、H2、H4nと高性能ながら他メーカー泣かせな破格値の安さで市場にリニアPCMレコーダーを市場に提供してきたZOOM。そのZOOMが今度は
   Q3
という、従来とは大きく異なるコンセプトのレコーダーを出してきたのをご存知でしょうか?

発売は10月末だったので、すでに店頭で目にした方、また中には入手したという方もいるかもしれません。このQ3はZOOMが開発したリニアPCMレコーディングにも対応するビデオレコーダーなのです。そう、これまでのH2などのように、音を録るだけに留まらず、ビデオ撮影も可能な機材なのです。

しかも、驚くのがその価格です。これまでも安さが目立ったZOOMですが、ビデオ撮影が可能になったにもかかわらず、定価は29,400円。ネットで検索してみると、12月2日現在、販売価格が21,000円を切るお店まで登場しているようで、ちょっと他社には真似できないのでは……と思うような打ち出し方をしているのです。

先日、このQ3を使う機会があったので、実際どんな製品なのか、リニアPCMレコーダーとしてみた場合、どの程度の性能なのかなどを紹介しましょう。


縦型で使うコンパクトな機材

ZOOM Q3
単3電池2本で駆動し、ビデオなら2時間の録画ができる
一般的にビデオレコーダー、ビデオカメラというと、液晶パネルを広げ、構えて使うあのタイプを思い浮かべる方が多いと思います。このQ3もビデオカメラの一種ではありますが、スタイル、機能、使い方などはかなり大きく異なります。

このブルーのQ3は縦に構えて使うもので、サイズ的には55(W)×132.5(D)×32(H)mmで、130g(電池含まず)とコンパクト。単3電池2本で駆動し、SD/SDHCに録画・録音する仕様なので、誰もが手軽に使えます。実際、中央の赤いボタンを押せば、すぐに録画ができるなど、使い勝手もよく、非常にわかりやすい機材となっています。
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