DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

Cubase Essential 5,Cubase AI 5が登場

SteinbergのCubase 5シリーズにEssential 5、AI 5のそれぞれが登場しました。Essential 5はStudio 5の下に位置づけられるエントリー版、AI 5はYAMAHA製品にバンドルされるものです。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

Cubase 5シリーズは4ラインナップに

Cubase Essential 5
実売価格25,000円程度の低価格で発売されるCubase Essential 5
9月2日、Steinberg製品の国内発売元であり、Steibergの親会社でもあるYAMAHAが記者発表会を開き、Cubase 5シリーズの新製品をお披露目しました。

今回発表されたのは
   Cubase Essential 5
   Cubase AI 5
の2種類です。これにより、最上位のCubase 5、普及版のCubase Studio 5と合わせて、Cubase 5シリーズは計4ラインナップとなったのです。

Cubase 4シリーズをご存知の方であれば、だいたい察しは付くと思いますが、Cubase Essential 5はCubase 5、Cubase Studio 5の下に位置づけられるエントリー版。いずれのソフトもオープン価格ですが、Cubase Studio 5の実売価格が55,000円程度であるのに対し、Cubase Essential 5は25,000円程度となっています。

一方のAI 5はEssential 5の下の位置づけですが、こちらは市販ソフトではなく、YAMAHA製品にバンドルされる無償ソフトとなっています。


プラグインが強化されたEssential 5

Cubase Essential 5
ボーカルなどのピッチ補正を行うプラグイン、PitchCorrect
では、もう少し具体的に見ていきましょう。Cubase Essential 5はCubase Studio 5と比較するとオーディオトラック数が無制限に対して64トラックまで、入出力チャンネルが128に対して32、拡張ミキサービューが表示できなかったり、サイドチェーン入力に対応していないなど、いくつかの制限はあるものの、エントリーユーザーにとってそれほど困ることはないと思います。


Cubase Essential 5
ドラムマシン感覚でステップ入力ができるBeat Designer
一方で、やはりバンドルされるプラグインが少ないというのが弱点ではあるのですが、前バージョンのEssential 4と比較すると、かなり強化されました。具体的には、ボーカルなどのピッチを最適化するPitch Correctが搭載されたり、リズムマシン的に利用できるMIDIプラグインのBeat Designerが追加されています。

さらに、ソフトシンセとしてアナログシンセのエミュレータであるPrologueが追加されるなど、使えるプラグインがいろいろと増えているのです。
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