DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

Waldorfの集大成ソフトシンセ、Largo(3ページ目)

老舗のシンセサイザメーカー「PPG」、それを引き継ぐWaldorfの集大成ともいえるソフトシンセ、「Largo」が誕生しました。どんな音源なのか紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

往年の名機を再現できるプリセットが用意されている

Largo
ちょっと少ないが計128のプリセット音色が用意されている
ハードであれ、ソフトであれ、シンセサイザを最初に触る際に重要になるのがプリセット音色です。もちろん、このLargoにも用意されているので、これを使ってみるのが理解への近道。

まずは128音色のプリセットがあるので、適当に選んで音を鳴らしてみてください。アナログシンセ系の図太いサウンド、リード系の迫力あるサウンドなど、ちょっと鳴らしただけで、いかにもWaldorfというサウンドが響き渡ります。そして、これらのサウンドが、手持ちのDAWで、簡単に使えるということに、感激する人もかなり多いように思います。


128種類の波形を持つウェーブテーブルシンセシス

Largo
独立した3つのオシレータは128種類のウェーブテーブルデータを利用できる
とはいえ、やはり128音色だけでは満足いかないという人も多いはず。確かに、プリセットだけを使っていきたいという人にとっては、物足りない音源かもしれません。

しかし、Waldorfのシンセは、自分で自在に音色作りができるのが自慢。そしてこのLargoもイチから音色を作りこんでいくことで、世界はどんどん広がっていきます。

では、このLargo。ひとつの音源としてみたとき、どのような構成になっているのでしょうか?

画面的には、比較的シンプルで、基本的にこの1画面で操作を行っていきます。見てのとおり、左上に3つのオシレータ(そのほかに2つのサブオシレータがある)があり、これで、原音を作り出します。その原音の元になっているのが、予め登録しているウェーブテーブルデータ。そう、このLargoはWaldorfの代名詞ともいえるウェーブテーブルシンセシス=サンプリング音源なのです。そして、そのウェーブテーブルデータとしてサイン波、三角波といった基本的な波形からオルガン、ピアノ、さらには人の声まで128種類もの波形が収録されているので、かなりのバリエーションを出すことが可能です。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます