DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

Waldorfの集大成ソフトシンセ、Largo

老舗のシンセサイザメーカー「PPG」、それを引き継ぐWaldorfの集大成ともいえるソフトシンセ、「Largo」が誕生しました。どんな音源なのか紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

紆余曲折のあったPPG~Waldorf

Largo
Waldorfのハードウェアシンセ、Q Plus
PPG WAVE 2といシンセサイザをご存知でしょうか? ドイツのPPG(Palm Productions GmbH)という会社から1981年に発売された、往年の名機で、ガイドである私自身も、高校生時代に憧れたシンセサイザのひとつでした。

そのPPGは、それから何年かして倒産。消えてなくなったのかと思ったら、90年代にオーナーであり開発エンジニアであるWolfgang Palm氏がWaldorfと違う社名で復活させました。その後、赤や黄色のカラフルなMicrowaveシリーズ、Qシリーズなどのシンセサイザをリリース。シンセサイザの世界で一世風靡したので、見かけたことのある方も多いでしょう。


Largo
Waldorf自らがソフトシンセとして復活させたPPG WAVE 2
しかし、そのWaldorfも経営が行き詰まり2002年に再び倒産となったのです。が、それで終わったわけではなく、経営再建という形で再度復活し、今度はソフトシンセの開発に着手。PPG WAVEを復元したVSTプラグインやCubaseにバンドルされたWaldorf A1など、さまざまな音源をリリースしていき、少しずつ順調になっていったのです。

そして、昨年にはついにハードウェアのシンセサイザ、Waldorf Blofeldをリリース。再度、ホンモノの楽器メーカーとして返り咲いたのです。

そうした会社の運営の関係上、国内外の販売代理店もいろいろと変化してきましたが、現在、国内でははフックアップがWaldorf製品をすべて扱うようになっています。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます