MBOX2で大人気のPro Tools LE
2in/2outのUSBオーディオインターフェイスとPro Tools LEを組み合わせたMBOX2 mini |
現在、このMBOX2シリーズのラインナップは一番下のMBOX2 MICROから最上位のMBOX2 PROまで5種類。オープン価格ではありますが、実売価格を見ると再生専用のMBOX2 MICROで30,000円前後、その上の2IN/2OUTの入出力を持つMBOX2 MINIで40,000円前後と、手ごろな価格であるのが人気の大きな理由になっています。
また、ここに搭載されているPro Tools LEはプロのレコーディング現場で標準となっているPro Tools Softwareの機能制限版。といっても、主な違いはプロ用のシステムで使われているハードウェアを利用したプラグイン、TDMに対応していないことであり、オーディオやMIDIのレコーディング、編集機能においてはほぼ同等です。そのため、プロミュージシャンが自宅でMBOX2を用いて楽曲のプリプロを行い、そのデータをスタジオに持ち込んで本番レコーディングをといった利用のされかたもしているようです。
一方、Pro Tools LEとほぼ同機能、同性能のソフトでありながら、MBOXなどDigidesign製品で使うのではなく、M-Audioのオーディオインターフェイスを用いて使うのがPro Tools M-Poweredです。価格的にはMBOXよりも高価になってしまいますが、汎用的なM-Audioのオーディオインターフェイスを利用するためPro Toolsだけでなく、ほかのDAWなどと併用できるというメリットもあります。
新バージョン、Pro Tools 8が12月登場
SONARやCubaseなどと真っ向勝負となりそうなPro Tools 8 |
SONARやCubase、Logic、Digital Performerなど多くのDAWがMIDIシーケンサから発展してきたソフトであるのに対し、Pro Toolsはオーディオのレコーダーとしてスタートし、MIDI機能を追加し、強化を図ってきたという異なる背景を持っています。それだけに、MIDI機能などはほかのDAWと比較して弱いと見られがちだったPro Toolsも今回、その辺を大幅に強化してきました。
明らかにSONARやCubaseなどを意識した機能強化が図られており、これからシェア争いは激しくなっていきそうな気配です。
ちなみに動作プラットフォームは従来のPro Tools 7と同様Windows XP/VistaおよびMac OS Xの両方に対応するハイブリッドであり、プラグインはRTASに対応しています。