DTM・デジタルレコーディング/DTM・デジタルレコーディング新商品情報

2008楽器フェスティバルDTM的レポート(下)

2008楽器フェスティバルのDTM観点からのレポートの後編。前編ではKORG製品を中心に紹介しましたが、後編では新製品に限らず、ちょっと面白いもの、気になるものをピックアップして紹介してみたいと思います。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

リニアPCMレコーダー用に最適なバイノーラル・マイク

楽器フェスティバル
普通のヘッドフォン感覚で利用できるマイク、BME-200
みなさんは、バイノーラル・マイクってご存知ですか? バイノーラル・マイクとは自分の耳で聴いているような立体感を出してくれる特殊なマイクのことです。有名なものとしては、人の顔の形をし、耳の鼓膜部分にマイク素子を取り付けたNEUMANNのKU100といったものがあります。

その一方で、ヘッドフォン型の耳で音を拾うマイクというものが複数社から発売されています。そんな中、いい評判なのが、アドフォクスという日本メーカーの製品。現在「プロが明かす新・音楽制作手法」という連載で紹介しているTINGARAもここのメーカーの製品を使っているという話は聞いていましたが、そのアドフォクスが、楽器フェアに出展しており、噂のバイノーラル・マイク、BME-200を展示していました。

これ、まさにインナータイプのヘッドフォンの形状をしていますが、ヘッドフォン機能とマイク機能の両方を備えているんです。実際にデモDVDをプレイしていたので、聴かせてもらいましたが、確かに非常に立体的でリアルです。話を聞いてみると、開発者のほとんどは、オーディオメーカーのナカミチからのスピンアウト組とのこと。みなさん、かなり音にこだわりを持った人だけに、かなり高性能なマイクになっているようです。

価格は21,000円と、そこそこな値段ではありますが前述のNEUMANN KU100など70万円近くすることを考えると、手ごろなバイノーラル・マイクといえるでしょう。これをリニアPCMレコーダーに接続して使うと、かなり面白い音が録音できそうです。


【メーカーサイト】
http://www.adphox.co.jp/microphone/microphone.html
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