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2008楽器フェスティバルDTM的レポート(上)(3ページ目)

先日、東京池袋で開催された「2008楽器フェスティバル」に行ってきました。もちろん数多くの楽器が展示されていたわけですが、DTM的観点からみたこのイベントを2回に分けてレポートしましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

KORGの1ビットレコーダー、MR-2000S

2008楽器フェスティバル
1Uのラックマウント型DSDレコーダー、KORG MR-2000S
nanoシリーズが、ローエンド向け製品であるのに対し、ハイエンド向けのレコーダーとして登場したのがMR-2000Sです。

MR-2000SはDSD(Direct Stream Digital)、いわゆる1bitオーディオでレコーディングするための機材で、スーパーオーディオCDの倍のサンプリングレートにあたる、5.6448MHzに対応した機材です。コルグではMR-1、MR-1000という2種類のDSDレコーダーをこれまでに発表していますが、MR-2000Sはその上に位置づけられる高性能機材となっています。

MR-1が手のひらサイズ、MR-1000もポータブルな機材であったのに対し、MR-2000Sは1Uのラックマウントサイズであるため、自宅やスタジオで使うことを想定した機材となっています。このボディー内部には80GBのHDDを内蔵し、5.6448MHzのほかに、2.8224MHzでのレコーディング、また16bit/44.1kHz~24bit/192kHzのPCMレコーディングにも対応しています。さらにMP3でのレコーディングも可能なので、さまざまな用途に利用できそうです。



2008楽器フェスティバル
DSDとPCMデータ間でのデータ変換可能なAudioGate。MR-1/1000に当初バンドルされていたものからバージョンアップされ、1.5になった
もちろんUSB端子を備えており、パソコンとのデータのやりとりも簡単にできるので、MR-2000Sでレコーディングした後、パソコンで細かく編集を行うといったことも可能。また、DSDとPCMのデータ変換などを行うソフトAudio Gate Ver1.5もバンドルされています。

標準価格で248,000円と、簡単に手が出せる製品ではありませんが、DSDレコーディングに興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか?


【メーカーサイト】
http://www.korg.co.jp/Product/Synthesizer/nano/

【関連サイト】
DSDレコーディングの世界
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