ループシーケンサというカテゴリーを生み出したソフト
1998年にループシーケンサという概念を打ち出したACID |
もともとはSonicFoundryという会社が開発し、その会社ごとSONYに買収されたという経緯を持つのですが、ACIDの登場は、まさにDTMの革命ともいうべきことだったのです。そう、いまでは当然のように使われているループシーケンサという概念を打ち出したソフトだったからです。
すでにオーディオのレコーディング、編集、ミキシングができるソフトはありましたが、オーディオのループ素材を部品のように組み合わせて簡単に曲を作れてしまうループシーケンサ、ACIDは本当に画期的なものでした。
ループシーケンサとは
ループシーケンサとはループ素材を並べるだけで簡単に曲が作れるソフトのこと |
各素材は、2小節分のドラムパートであったり、1小節分のシンセベースの音、4小節分のギターのバッキングであったりするのですが、適当に気に入った音を並べるだけで曲になってしまうのです。もちろん、ここには音楽的な知識も必要なければ、演奏技術もいりません。単に気に入った音を並べればいいだけなのです。
そしてすごいのは、ギターとピアノ、ベースの音程(コード)がばらばらであったとしても、並べた瞬間にピッタリマッチしてしまうのです。また、それぞれのテンポがバラバラであっても、これもピッタリ合ってしまうのです。
また、組み合わせてからテンポや音程を変化させることもできるし、もっと気に入った素材があれば、どんどん追加したり、差し替えたりすることもできるのです。
このACIDで生まれたループシーケンサという考え方は、ほとんどすべてのDAWにも搭載されるともに、MacのGarageBandのような初心者向けのソフトとして登場したりしているのです。