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新コンセプト電子楽器、TENORI-ON登場(4ページ目)

YAMAHAから、音と光を融合したこれまでにない、まったく新しいコンセプトの電子楽器、TENORI-ONが発表されました。発表会において実際に触ってみたので、どんなものなのかを紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

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音源はYAMAHAのAWM2を搭載し、サンプリングも可能

ところで、TENORI-ONを音源として考えると、実はごく普通の電子楽器であることがわかります。

そうYAMAHAとしてもっともポピュラーな音源、AWM2を搭載しているのです。ご存知の方も多いと思いますがAWM2はYAMAHAのPCM音源であり、ピアノ、バイオリン、トランペット……といったサンプリング音色を鳴らすことができるというものです。

プリセット音色数はノーマル音色239、ドラム音色14キットの計253音色を搭載。またエフェクトはリバーブ10タイプとコラース5タイプの2系統を搭載しており、最大同時発音数32音というスペックになっています。

ただし、これは単なるAWM2音源ではなく、サンプリングにも対応しているのが大きな特徴です。つまりAWM2音源の音色数をユーザーが増やすことが可能で、増やせるのは3音色まで。また1音色につき、0.97秒以内の音を最大で16種類まで登録できるので、かなりいろいろな使い方ができそうです。

MIDIの入出力も装備する

TENORI-ON
TENRI-ONに搭載されたMIDI端子を利用して外部機器とのやりとりも可能
TENORI-ONにはMIDI端子も装備されています。MINI-DIN端子に付属ケーブルを使ってMIDI IN/MIDI OUTに変換して使うのですが、MIDI INにおいては前述のAWM2音源モジュールとして使えるわけです。

一方、MIDI OUTはTENORI-ONでの演奏をそのまま外部に出力する形となります。TENORI-ONにはレイヤーという概念があり、これはほぼMIDIのチャンネルに相当するものです。したがってレイヤー1でドラム、レイヤー2でベース、レイヤー3でギター……というようにデータを作成し、それをMIDIで出力して、外部音源を鳴らすことが可能というわけなのです。
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