音源はYAMAHAのAWM2を搭載し、サンプリングも可能
ところで、TENORI-ONを音源として考えると、実はごく普通の電子楽器であることがわかります。そうYAMAHAとしてもっともポピュラーな音源、AWM2を搭載しているのです。ご存知の方も多いと思いますがAWM2はYAMAHAのPCM音源であり、ピアノ、バイオリン、トランペット……といったサンプリング音色を鳴らすことができるというものです。
プリセット音色数はノーマル音色239、ドラム音色14キットの計253音色を搭載。またエフェクトはリバーブ10タイプとコラース5タイプの2系統を搭載しており、最大同時発音数32音というスペックになっています。
ただし、これは単なるAWM2音源ではなく、サンプリングにも対応しているのが大きな特徴です。つまりAWM2音源の音色数をユーザーが増やすことが可能で、増やせるのは3音色まで。また1音色につき、0.97秒以内の音を最大で16種類まで登録できるので、かなりいろいろな使い方ができそうです。
MIDIの入出力も装備する
TENRI-ONに搭載されたMIDI端子を利用して外部機器とのやりとりも可能 |
一方、MIDI OUTはTENORI-ONでの演奏をそのまま外部に出力する形となります。TENORI-ONにはレイヤーという概念があり、これはほぼMIDIのチャンネルに相当するものです。したがってレイヤー1でドラム、レイヤー2でベース、レイヤー3でギター……というようにデータを作成し、それをMIDIで出力して、外部音源を鳴らすことが可能というわけなのです。