DX7を復元するソフトシンセもいろいろと存在する
FM7の後継となるNative InstrumentsのFM8 |
FM7
という名前の音源を出し、まさにDX7エミュレーターとして人気になりました。現在は後継となるFM8というものになっていますが、やはりFM音源独特のきらびやかなサウンドが出せるのです。
また以前にも紹介した
HexterVSTi
というオープンソースのDX7エミュレーターもありましたが、残念ながら現在はプロジェクトが終了し、ソフトも入手できないようです。
フリーウェアのFM音源シンセ、UNO FM 1.0 |
UNO FM 1.0
というものもあります。興味のある人はダウンロードして試してみるといいでしょう。
シンセサイザの中でも非常に独特なFM音源
ここまで、DX7がFM音源というタイプのシンセサイザであるということは紹介しましたが、FM音源は一体何なのでしょうか?
FMとはFrequency Modulationの略で周波数変調のこと。FMラジオのFMと同じものです。一般のシンセサイザが矩形波やノコギリ波、サイン波などを元に、フィルタを使って音を削り出して音色を作り上げていくのに対し、FM音源は、波形を波形で変調するというまったく異なる方式をとっているのです。
話が数学的で難しくなりますが、FM音源の基本は2つのオペレータの掛け算で音を作り出します。DXシリーズの場合、オペレータから出る波形はサイン波に固定されているため、計算式にすると
Asinωt×Bsinωt
という形で波形を作り出します。
オペレータを組み合わせるアルゴリズム |