DTM・デジタルレコーディング/DTM・デジタルレコーディング関連情報

SingerSongWriterが付録に付く雑誌が登場(2ページ目)

あのディアゴスティーニから「MY MUSIC STUDIO」というDTM雑誌が創刊されました。創刊号は490円という低価格ながらSinger Song WriterとRolandのVSTi、VSCがバンドルされる豪華なものとなっています。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

DTMマガジンでお馴染みの小川悦司さんが監修


MY MUSIC STUDIO
DTMマガジンなどでもお馴染みの小川悦司さんが監修を務めている
さて、肝心の中身のほうはどうなっているのでしょうか?

まず、この雑誌はDTMマガジンの連載でもお馴染みのギタリストの小川悦司さんの監修によって制作されています。実際、誌面のさまざまなところに小川さんのイラストが登場し、Singer Song Writerを用いた曲作りの手順を解説してくれます。

そして毎号異なるテーマ曲があり、そのテーマ曲を利用した音楽制作の流れを誌面とCD-ROMに収録されたビデオを用いて学んでいくというのが基本となっています。具体的には創刊号ではベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」、第2号ではスティービー・ワンダーの「サンシャイン」、第3号ではセリーヌ・ディオンの「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」……といった具合になっています。

毎回ステップを踏んで、順に解説されているとともに、その素材がCD-ROMに収録されているので、自分で細かく打ち込むというよりも、素材を手順どおりに読み込めば、それで曲が完成させることができます。

ただ、実際に試してみると、本当の初心者にはなかなか難しそうに感じたのも事実です。先日、インプレス・ジャパンで「できる初音ミク&鏡音リン・レン」を書いたので、とくにそう感じたのかもしれませんが、できるシリーズほど、懇切丁寧ではないため、書かれているちょっとした操作の手順に戸惑って先に進めなくなる可能性はありそうです。まあ、ある程度の勘所を掴めば簡単だとは思いますが……。


SSWはMY MUSIC STUDIOの特別バージョン


MY MUSIC STUDIO
一見、製品版のSinger Song Writerと変わらないようにも見えるが……
さて、先ほど触れたSinger Song WriterのMY MUSIC STUDIO特別バージョンである、という点についてですが、やはりかなり機能制限があります。

確かに出版社側としても、創刊号だけ買っておしまい、とされては困るわけだし、インターネットとしても、Singer Song Writer本体が売れなくなっては困るというわけで、うまい工夫がされているのです。


MY MUSIC STUDIO
創刊号にバンドルされるSSWのままでは、使えない機能が多く、メニュー表示でもグレーアウトされている
そう、この創刊号のSinger Song Writerはごく基本的な録音、再生、MIDI編集機能くらいしかないのです。実際、メニュー表示させると、その大半がグレーアウトされているということからも想像できるでしょう。

しかし、そこはうまいところで、号を重ねていくと4~5号に1回程度の割合でアップデータが付属し、これを追加インストールすることで、機能が1つずつ増えていくようになっているのです。
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