DTMマガジンでお馴染みの小川悦司さんが監修
DTMマガジンなどでもお馴染みの小川悦司さんが監修を務めている |
まず、この雑誌はDTMマガジンの連載でもお馴染みのギタリストの小川悦司さんの監修によって制作されています。実際、誌面のさまざまなところに小川さんのイラストが登場し、Singer Song Writerを用いた曲作りの手順を解説してくれます。
そして毎号異なるテーマ曲があり、そのテーマ曲を利用した音楽制作の流れを誌面とCD-ROMに収録されたビデオを用いて学んでいくというのが基本となっています。具体的には創刊号ではベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」、第2号ではスティービー・ワンダーの「サンシャイン」、第3号ではセリーヌ・ディオンの「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」……といった具合になっています。
毎回ステップを踏んで、順に解説されているとともに、その素材がCD-ROMに収録されているので、自分で細かく打ち込むというよりも、素材を手順どおりに読み込めば、それで曲が完成させることができます。
ただ、実際に試してみると、本当の初心者にはなかなか難しそうに感じたのも事実です。先日、インプレス・ジャパンで「できる初音ミク&鏡音リン・レン」を書いたので、とくにそう感じたのかもしれませんが、できるシリーズほど、懇切丁寧ではないため、書かれているちょっとした操作の手順に戸惑って先に進めなくなる可能性はありそうです。まあ、ある程度の勘所を掴めば簡単だとは思いますが……。
SSWはMY MUSIC STUDIOの特別バージョン
一見、製品版のSinger Song Writerと変わらないようにも見えるが…… |
確かに出版社側としても、創刊号だけ買っておしまい、とされては困るわけだし、インターネットとしても、Singer Song Writer本体が売れなくなっては困るというわけで、うまい工夫がされているのです。
創刊号にバンドルされるSSWのままでは、使えない機能が多く、メニュー表示でもグレーアウトされている |
しかし、そこはうまいところで、号を重ねていくと4~5号に1回程度の割合でアップデータが付属し、これを追加インストールすることで、機能が1つずつ増えていくようになっているのです。