DTM・デジタルレコーディング/デジタルレコーディング基礎知識

コンボジャック、XLRって何?(3ページ目)

最近のオーディオインターフェイスの多くには一般にコンボジャックと呼ばれるちょっと不思議な形の端子が搭載されています。これはいったいどんな役割を持った端子なのでしょうか?

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

マイク用の専用端子、キャノンプラグ


コンボジャック
XLRに対応したマイク用のケーブル。片方が雄、片方が雌という形状になっているが、コンボジャックに接続できるのは雄の端子だ。
もうひとつ、コンボチャックで接続できるのが主にマイク接続に利用するXLRと呼ばれる端子です。キャノン端子、キャノンプラグなどと呼ばれることもありますが、これと接続することもできるのです。

家庭用のカラオケマイクなどは、標準ジャックを使っているものもありますが、プロ用といわずとも、しっかりしたマイクの場合、ダイナミックマイクでもコンデンサマイクでもこのXLRを用いることになります。

コンボジャックにXLR端子を接続した場合は、当然標準ジャックは未接続ということになり、XLRのみが有効となるわけです。


コンデンサマイクの利用にはファンタム電源対応が必須


コンボジャック
コンデンサマイクに電源を供給するためのファンタム電源のスイッチ。多くの製品では+48Vのみに対応している。
ただし、コンデンサマイクの場合、電源供給が必要であり、一部の電池内蔵対応のコンデンサマイク以外はXLRの端子から電源を取ることになります。

それをファンタム電源と呼んでおり、多くのコンボジャック対応のオーディオインターフェイスには、このファンタム電源を搭載しています。通常、ファンタム電源のスイッチがあるため、コンデンサマイクを利用する場合にオン、ダイナミックマイクを利用する場合はオフに設定します。

なお、ファンタム電源には+48Vのタイプと+24Vのタイプの2種類がありますが、そのほとんどは+48Vとなっており、多くのオーディオインターフェイスも+48Vのみの対応となっています。
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