DTM・デジタルレコーディング/DTM基礎知識

初心者向け、簡単作曲DTMツール(3ページ目)

非常に歴史ある初心者用のDTMツール、Band-in-a-Boxというソフトをご存知ですか?譜面が読めなくても、楽器が弾けなくても、音楽理論を知らなくても簡単に作曲が楽しめる、とっても分かりやすいDTMソフトです。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

ソフトシンセを使うから、ハードの用意も不要


Band-in-a-Box
Band-in-a-BoxにはRolandのソフトシンセ、VSC DXiが同梱されている
このBand-in-a-Boxも以前はMIDIインターフェイスやMIDI音源モジュールを必要とするなど、それなりのハードを揃えないと音を出すことができませんでした。しかし、パソコンが高性能化した今はソフトシンセを使うことによって、外付けのハードがまったくなくても、高品位なサウンドで演奏することができます。

ちなみにBand-in-a-Box 15にはRoland(EDIROL)のVSC DXiというソフトシンセが同梱されているので、ソフトを別途買う必要もないのです。もちろん、DXiプラグインに対応しているソフトシンセであれば、ほかの音源を使うこともできます。

一方持っているとより便利になるのがMIDIキーボードです。なければないで問題ありませんが、キーボードが弾ける人ならば、このMIDIキーボードで押さえたコードをBand-in-a-Boxへ入力することができたり、ここで演奏した内容をそのままデータとして録音することも可能になります。


メロディー入力やボーカルの入力だってできる


Band-in-a-Box
メロディーは五線譜を使って入力したり、編集することもできる
MIDIキーボードがあれば、そこでの演奏を記録して、メロディーとして入力できるわけですが、こうしたメロディーをマウスだけで入力していくことも可能です。

Band-in-a-Boxにはいくつかの入力画面がありますが、たとえば五線譜での入力画面を使えば、音符をマウスで貼り付けていく感覚でメロディーを入力していくことができます。もちろん、先ほど紹介したメロディスト機能で自動的にメロディーを作成した後に、この五線譜でその音符を見ながら、修正していくことも可能です。


Band-in-a-Box
できあがった曲に合わせてボーカルをレコーディングすることもできる
一方、Band-in-a-Boxの進化の歴史に伴って追加された典型的な機能がオーディオとの融合です。そう、パソコンにマイクを接続した上で、Band-in-a-Boxの演奏に合わせて歌えば、そのボーカルもレコーディングできてしまうのです。

こうなればまさにオリジナル曲の完成。もちろんボーカルも含めてできあがった曲はオーディオファイルとして出力することができますから、CDに焼いて友人に聞かせたり、WMA(Windows Media Audio)ファイルで出力してメールに添付して送るといったことも可能です。

DTM・デジタルレコーディングを難しいものとして身構えず、とりあえず音楽を楽しむツールとして、Band-in-a-Boxで遊んでみてはいかがでしょうか?
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