仕舞い込んであるレコードは年々劣化していく
押入れの中に眠っているレコード、大切な宝物はほっておくと、どんどん傷んで劣化していきます |
ご存知のとおりレコードは塩ビなどの素材に溝が刻まれた構造で、ここに針を落として振動させて音を出します。しかし、塩ビも保存状態によってはカビが生え、最悪その溝が削れてしまいます。溝自体がまだ傷んでいなくても、拭いただけではカビは落ちず、溝を埋めてしまうため、そのまま再生しても、元のような音には蘇りません。
上手に中性洗剤と水、スポンジを使って洗い落とすなどの処理をすることで、ある程度元に戻すことは可能ですが、年々劣化していくのは事実です。
デジタル化することで劣化を食い止めよう
そうした貴重なレコードの劣化を防ぐ手段がデジタル化です。まずは、できる限りレコードをキレイな状態に仕上げた上で、レコードプレイヤーを使って再生させます。そして、その音をデジタル的に録音してしまえば、後はいくらでもバックアップすることができるので、劣化を食い止めることができるのです。
ただし、このデジタル化には、レコードプレイヤーをはじめ、いくつかの機材が必要なのと同時に、ある程度のコツ、テクニックも必要です。いくらバックアップができても、録音した音が粗悪では仕方がないですから……。