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ついにCubase 4が発表(2ページ目)

独SteinbergがCubaseの新バージョン、Cubase 4を発表しました。2年ぶりのバージョンアップとなる新バージョンではSXの名称が取れる一方、SLに相当する下位モデルはCubase Studio 4となっています。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

5.1chや無音検出を可能にした新プラグインエンジン、VST3


システム的な機能アップの目玉はオーディオエフェクトのプラグインエンジンがVST3になったことです。

基本的には従来のVSTの上位互換となっているので、従来のプラグインもそのまま使えるようですが、Cubase 4ではVST3というエンジンを搭載したことで、さらに強力なものになっています。

具体的にはモノラル、ステレオに加え5.1chやそれ以上のマルチチャンネル環境で利用できるエフェクトとなり、サラウンド環境でも活用しやすいシステムになっています。

また無音検出機能を搭載し、無音時にはプラグインの動作を止めることができるようになっています。こうすることで、エフェクトが出してしまうノイズをシャットアウトできるだけでなく、CPUリソースを無駄に消費することがなくなり、結果としてマシンの動作効率が向上します。

HALion Oneなど4つのソフトシンセを標準搭載


Spector
Cubase 4には、HALion One、Prologue、Spector、Mysticの4つのソフトシンセが加わる。画面はSpector
他のDAWと同様、バンドルプラグインの強化も図られています。

Cubase 4にバンドルされるソフトとしては
   HALion One
   Prologue
   Spector
   Mystic

の4つ。

HALion Oneはご存知サンプラーソフトHALionの特別版という位置づけ。ここではYAMAHAとのシナジーも出ており、Motifに使われている音源の一部も使われているようです。

またPrologueはアナログモデリング・シンセサイザ、Spectorはスペクトラム・フィルター・シンセサイザ、Mysticは物理モデリングとスペクトラム・フィルタの組み合わせとなっています。
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