DTM・デジタルレコーディング/オーディオインターフェイス

小型の4Trレコーダー、MICRO BR(2ページ目)

8月3日、Roland/BOSSの秋の新製品発表会が開催されました。その中の目玉製品はBOSSの4トラックレコーダー、MICRO BRです。127gの手のひらサイズのMICRO BRを中心に新製品について紹介しましょう。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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強力なエフェクトとBR-600と同等のリズム機能が搭載


MICRO BR
本体右サイドには、標準ジャックとステレオミニジャックが2つ用意されている。また、本体上部にはモノラルながらマイクも搭載されている
本体の右サイドにギターと直接接続可能な標準ジャックとステレオミニのライン入力兼マイク入力端子が装備されています。BOSS製品だけに、ギタリストの使用がメインターゲットとなっていて、レコーダーというよりもエフェクタ感覚で使える製品です。

実際、ディストーション、コーラス、ディレイ、フランジャー…とさまざまなエフェクトとしても使えるほか、いろいろなギターアンプのシミュレータも搭載されています。もちろん、このモデリングにはお得意のCOSMテクノロジーが使われているわけです。

さらにリズム機能も搭載。これはBR-600と同等のもので、かなり強力なリズムマシンとして使うことが可能です。


タイムストレッチ可能なMP3プレイヤー機能も搭載


BRシリーズだから、これはレコーダーなのですが、ユニークなのがMP3機能です。MP3でのダイレクトの録音、そしてMP3ファイルの再生が可能で、ヘッドフォンを接続することで、これをSDカードのMP3プレイヤーとして利用することができます。しかし、単にMP3の再生ができるというだけではありません。

MP3 TRAINERというボタンを押すと、MP3サウンドを簡単にタイムストレッチできるようになっているのです。つまり、オーディオのテンポを自由に速くしたり、遅くしたりすることができるため、入力端子にギターをつないで利用することで、ギターなどの練習用、また耳コピなどに最適というわけです。

USBを使ってPCとのリンクも可能


MICRO BR
本体左サイドには、ヘッドホン端子、ボリュームとともにUSB端子が用意されており、PCやMacと連携させることが可能
4トラック×8Vトラック=32トラックと備えてはいるものの、従来のBRシリーズとは異なり、ここにフェーダーなどが搭載されているわけではありません。そのため、これ単体ですべてのレコーディングを行うというのはなかなか困難なのも事実です。

でも、録音したデータはWAVおよびMP3ファイルとしてエクスポートすることができ、PCやMacへ渡すことができるので、細かい編集はパソコンで行うという使い方が可能です。反対にパソコンで作ったデータをMICRO BRでインポートして再生させるといったこともできるようになっています。
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