DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

最近よく目にするM-Poweredって何だ?(3ページ目)

最近、雑誌やWebなどでPro Tools M-Poweredというものをよく見かけますが、これが何か理解している人は少ないのではないでしょうか?今回はM-Poweredの位置づけや機能などについて紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

DAWの機能としてはProTools Softwareとほぼ同等


M-Powered
強力なオーディオレコーディング機能を装備するとともに、定評ある強力なエフェクトプラグインも数多く搭載されている
ここで気になるのは、ProTools M-Poweredの機能。現行バージョンは7.1となっており、ProTools |HDと同様です。

そうこのバージョン番号からも想像できるようにProTools |HDのProTools Softwareと機能的にはほぼ同等です。違いはTDM/HTDMに対応していないということくらいであり、オーディオレコーディング、編集といった機能はもちろん、強力になったMIDIシーケンス機能も同じように使えるのです。その意味ではスペック的にはProTools LEと同じと考えていいでしょう。

TDM/HTDMプラグインが使えないとはいえ、RTASプラグインは利用可能で、あらかじめ数多くあるオーディオエフェクトがバンドルされているし、ソフトシンセも利用することが可能です。特徴としては以下のとおりです。

・32同時オーディオ・トラック (128バーチャル・オーディオ・トラック); 48トラックへ拡張可能
・256同時MIDIトラック対応の完全統合MIDIシーケンス機能
・計40以上のプロセッシング・プラグイン、バーチャル・インストゥルメント及び互換アプリケーション
・ReWireアプリケーションの、Pro Tools内へのストリーミングをサポート
・独自のBeat Detective LE自動グルーヴ分析&補正ツール搭載
・Digidesign Command|8コントロール・サーフィスのサポート


Windows版でもスタジオのProToolsと完全互換を実現


ここで、もうひとつ気になるのはWindows版のProTools M-Poweredの存在についてです。このM-PoweredはMacのPower PC版とIntel版に加え、Windows版も入ったハイブリッドになっています。

ProTools LEでも同様ですが、このWindows版、以前に比べだいぶWindowsっぽいソフトになってきており、Windowsユーザーが違和感なく使える安定したものに仕上がっています。そして最大のテーマともいえるMacのProTools |HDとの互換性もバッチリ。TDMは使えませんが、それ以外は双方向でファイルの読み書きが問題なくできるようになっているのです。

M-Powered単独で使いたい人もProTools |HDなどと併用したい人も十分使えるソフトになっています。


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