DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

最近よく目にするM-Poweredって何だ?(2ページ目)

最近、雑誌やWebなどでPro Tools M-Poweredというものをよく見かけますが、これが何か理解している人は少ないのではないでしょうか?今回はM-Poweredの位置づけや機能などについて紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

M-Audioユーザーに開放されたProToolsがM-Powered


M-Powered
M-Audioユーザーを対象にソフトウェア単体で発売されているProTools M-Powered
そんな中、多くのユーザーに開放されたのがProTools M-Poweredという製品です。これは単独のソフトウェアであり、ソフト単体で39,900円で販売されています。CubaseSXやSONAR、またLogicなどと比較しても、かなり安い価格設定です。

ただし、ここにはひとつ条件があります。それはM-Audioのユーザーである、ということです。そう、M-PoweredのMはM-AudioのMだったのです。

でも、「何でM-Audioなの?」と思う方もいるでしょう。それは現在M-AudioはProToolsのDigidesignの一部門となっているからです。その辺の事情は以前の記事「【業界トピックス】まだまだ続く業界再編 DigidesignがM-Audioを買収!」を参照してください。


M-Audioの機材がドングルの役目を果たす


M-Powered
M-Audio機材を接続しないでM-Poweredを起動すると、アラートが表示されて立ち上がらない
M-Audioの機材は持っていないけれど、とりあえずProTools M-Poweredを買ってみようと思った方、ちょっと待ってください。確かにM-Poweredは楽器店などで単体購入できますが、M-Audio機材がドングルの役目になっており、M-Audio機材がつながって、電源が入っていないと起動することができないのです。

またM-Audio機材のドングルだけでなく、USBキーのドングルも接続して使う必要があるので、使いまわしの自由度はちょっと低くなっています。

ちなみに、2006年6月末現在でM-Poweredに対応している機材とはFireWire 410やProjectMix I/OなどのFireWireオーディオI/F、Audiophile USBなどのUSBオーディオデバイス、M-Audio OzoneなどのオーディオI/F搭載キーボード、Delta1010などのPCIオーディオインターフェイスと計20以上の製品にのぼります。
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