SONARやLogic、GigaStudioなどにコンボリューション・リバーブというリバーブが搭載されています。これは従来のリバーブとはまったく異なる方式のものなのですが、どんな仕組みになっているのでしょうか?

いま流行のコンボリューション・リバーブ


Space Designer
Logicに同梱されているコンボリューション・リバーブ、Space Designer
コンボリューション・リバーブという言葉を聞いたことがありますか?SONAR5 Producer EditionやLogic5、GigaStudio3などにバンドルされていることからも話題になっているリバーブの方式の名前であり、従来のリバーブとはその構造が根本的に異なるものです。

このコンボリューション=Convolutionとは、数学の用語で、日本語にすると畳み込み演算と言われるもの。あまり数学的に突っ込んでも仕方ないですが、この演算を使うことによって、空間をシミュレーションすることができるのです。

つまり、あるコンサートホールと同じ音の響きにするとか、あるレコーディングスタジオと同じ音の響きにするとか、場合によっては自宅の風呂場と同様の音の響きにするとか……。とにかく、実際にある空間をシミュレーションすることができるのが、コンボリューション・リバーブというものなのです。


空間をシミュレーションするための元データ、インパルス・レスポンス


PerfectSpace
SONAR5 Producer Editionに同梱されているPerfectSpace
たとえばSONAR5 Producer Editionに同梱されているVSTプラグインのPerfectSpaceには、300を超えるインパルス・レスポンスと呼ばれる空間をシミュレーションするためのデータが含まれています。

大きなホールの音の響きから、非常に小さな部屋の音の響きまでいろいろ。これを使って音を出してみると確かにちょっと違ったリアルな雰囲気のリバーブになります。試しにいくつか異なるインパルス・レスポンスを読み込んで同じ音を再生すると、これがまったく違う感じの音になります。