フィルターを構成する2つのパラメータ
Synth1の中央部にはFilterと書かれたフィルター部がある。注目はfrqとresという2つのパラメータだ。 |
このSynth1は、かなり高機能なソフトだけに、フィルター部分には数多くのパラメーターが用意されているのですが、この中でもっとも重要なパラメータが2つあります。それは
frq
res
と書かれた2つです。正確にはそれぞれCutOff Frequency(カットオフ・フリケンシー)、Resonance(レゾナンス)の略であり、前者はカットオフする周波数を設定するもの。後者はフィルターにフィードバックをかけて信号を共振させることによりカットオフ周波数付近の強度を持ち上げるものです。
とりあえず、音をいじってみよう
音を出しながらfrqやresのパラメータをマウスでいじってみよう。大きく音色が変化するはずだ。 |
まず、キーボードを弾いてSynth1の音が鳴るのを確認のうえ、どれかの音色を選んでみてください。もちろんデフォルトのままでもいいし、どれを選んでもOKです。
ここで、音を鳴らしながら、まずはfrqを動かしてみてください。どうですか、「キュイーン」という感じで音色が大きく変わりますよね。これがカットオフ周波数を動かしているということなのです。
続いて、resも動かしてみてください。Synth1の場合、resを最大にすると、どうも発信してしまう感じでハウリングのような状況になってしまいますが、こちらも音色を大きく変化させるのがわかるでしょう。
マウス操作だと、多少分かりづらいものもありますが、フィジカルコントローラーなどでノブを使って、frqとresの両方を同時に動かしてみるとドラスティックな音作りが可能になります。また演奏しながら、こうしたパラメータを動かすと、面白い効果が得られます。DJ系のサウンド作りにおいては、演奏中にこのフィルターのパラメータを動かすのは、定番となっています。