廃盤となったテンモニ
レコーディングスタジオには必ずあるモニタースピーカーのデファクトスタンダードl、YAMAHA NS10M Studio |
YAMAHAのNS10M Studioというスピーカーをご存知ですか? 通称テンモニと呼んでいるモニタースピーカーで、レコーディングスタジオにおけるデファクトスタンダードともいえるスピーカーです。サイズ的には382 x 215 x 198 mmという大きさなのでコンパクトなスピーカー。大きい口径のスピーカーを使って音を楽しむピュアオーディオユーザーからは、「何でそんなもの?」という声も聞こえてきそうですが、実際この世界はテンモニが標準となっているのです。
ところが、この人気のNS10M Studioもウーハースピーカのコーン紙の安定供給が難しいとの理由で2001年の3月をもって生産終了となってしまい、現在は修理もしくは、交換部品の供給のみ行うという状況です。そのため、中古のNS10M Studioがネットオークションなどで高値で売り買いされています。
やっぱりみんなあのデザインが好き!?
NS10M Studioの後継であるMSP10 STUDIOだがデザイン的には大きく異なる |
そのNS10M Studioはスピーカーのみという構成でしたが、YAMAHAはその後継機として、MSP10 STUDIOというアンプ内蔵の製品を発表し、これが普及しつつあります。性能的にもよりよくなったMSP10 STUDIOではありますが、やはり導入に二の足を踏むユーザーも少なくないようです。その理由はなんといってもデザイン。そう、スタジオの顔、プロの証ともいえる、あの黒いボディーに白い丸いスピーカーというデザインに憧れている人が少なくないのです。
結果として、誰もがMSP10 STUDIOに移行するのではなく、JBLやFOSTEX、Roland、ALESIS、BEHRINGER、MACKIEなどのモニターに切り替えたり、新たに導入したり、という動きが加速しています。
NS10M StudioソックリなデザインのCLASSIC PRO EX10M |