オーディオエンジンの64bit化
従来でも十分高音質であったSONARのエンジンがさらに強化されました。スペック的には内部演算が従来の32bitから64bit対応になり、さらにダイナミックレンジを広げています。また、32bit-floteファイルのインポート、エクスポートにも対応。さらに録音時のDCオフセットの自動除去も可能となっています。
一方、アプリケーションそのものとして、64bitプロセッサおよびOSへネイティブ対応したのもひとつのポイントです。具体的には、Intel EM64TやAMDの64bitプロセッサで動作し、Windows XP Professional x64 Editionをサポートしています。これにより、128GBのメモリ空間にアクセス可能になるなど、より高速な演算が可能になっているのです。
ついにVSTにネイティブ対応
そしてもうひとつSONARユーザーにとっての目玉機能ともいえるのが、VSTへのネイティブ対応です。まあ、従来もVSTアダプタというものが同梱されていたため、VSTエフェクトやVSTインストゥルメントを利用することはできましたが、今回ようやくネイティブ対応となったのです。
とはいえ、今後もDirectX、DXiが主流であることは変わらないでしょうが、VSTがより使いやすくなるという意味では、嬉しいところです。なお、これにあわせて、プラグインの数もいろいろと増えています。主なところだけをいくつか紹介しましょう。
コンボリューション・リバーブPerfect Space
コンボリューション・リバーブ、Perfect Spaceも搭載された |
今回搭載されたPerfect Spaceはローレイテンシーで、リアルで自然な音像を表現することが可能。EQをはじめとしたエディットパラメーターも豊富に備えています。100を超える実在する場所や、ハードウェアリバーブのインパルス応答が収録されています。