DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

創作活動を刺激する、新たなインスパイアー・ツール SONAR5いよいよ登場(2ページ目)

SONAR4から1年。また新たなバージョン、SONAR5が発表されました。今回の目玉はバリフレーズの搭載と、64bit化などオーディオエンジンの強化です。速報記事としてその概要を紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

オーディオエンジンの64bit化


従来でも十分高音質であったSONARのエンジンがさらに強化されました。スペック的には内部演算が従来の32bitから64bit対応になり、さらにダイナミックレンジを広げています。また、32bit-floteファイルのインポート、エクスポートにも対応。さらに録音時のDCオフセットの自動除去も可能となっています。

一方、アプリケーションそのものとして、64bitプロセッサおよびOSへネイティブ対応したのもひとつのポイントです。具体的には、Intel EM64TやAMDの64bitプロセッサで動作し、Windows XP Professional x64 Editionをサポートしています。これにより、128GBのメモリ空間にアクセス可能になるなど、より高速な演算が可能になっているのです。

ついにVSTにネイティブ対応


そしてもうひとつSONARユーザーにとっての目玉機能ともいえるのが、VSTへのネイティブ対応です。まあ、従来もVSTアダプタというものが同梱されていたため、VSTエフェクトやVSTインストゥルメントを利用することはできましたが、今回ようやくネイティブ対応となったのです。

とはいえ、今後もDirectX、DXiが主流であることは変わらないでしょうが、VSTがより使いやすくなるという意味では、嬉しいところです。なお、これにあわせて、プラグインの数もいろいろと増えています。主なところだけをいくつか紹介しましょう。

コンボリューション・リバーブPerfect Space


sonar5
コンボリューション・リバーブ、Perfect Spaceも搭載された
最近流行りのコンボリューション・リバーブが搭載されました。コンボリューション・リバーブとは、従来のディレイ演算処理方式のリバーブから、実際にサンプリングされた残響を元にそれを忠実に再現するコンボリューション(たたみ込み)演算処理を行う方式のリバーブです。

今回搭載されたPerfect Spaceはローレイテンシーで、リアルで自然な音像を表現することが可能。EQをはじめとしたエディットパラメーターも豊富に備えています。100を超える実在する場所や、ハードウェアリバーブのインパルス応答が収録されています。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます