ウェーブテーブル・シンセサイザとサンプラーの違いは紙一重
すでにお気づきだと思いますが、一般のウェーブテーブル・シンセサイザとサンプラーの違いは、サンプリングデータの差し替えが可能か否かという点にあります。
サンプラーもウェーブテーブル・シンセサイザのひとつ。違いはウェーブテーブルデータの差し替えが可能であるということ。画面はTASCAMのGiga Studio 3 |
また、ソフトシンセ(ソフトサンプラー)ともなると、その違いは非常に曖昧で、非常に似たものとなっています。が、やはりハードの場合と同様に、サンプリングデータが固定されているものがウェーブテーブル・シンセサイザで、差し替え可能な設計になっているのがサンプラーというわけです。
アナログシンセの考え方がすべてのシンセサイザの基本にある
ほぼすべてのシンセサイザは、その根底にアナログシンセサイザの基本がある。逆にいうと,アナログシンセサイザを理解すれば、さまざまなシンセサイザへの応用が効く |
そう、ウェーブテーブル・シンセサイザでも単にサンプリングデータを再生するだけでなく、音色をいろいろと変化させることができるのですが、その音作りの考え方の基本は、昔からあるアナログシンセサイザと同様の仕組みが用いられているのです。
そこで、次回からはそのアナログシンセサイザがどのような仕組みになっていて、どんなパラメータがあるのか、そして各パラメータを動かすことで、どのような音の変化が出るのかということを見ていくことにします。
【参考ガイド記事】
シリーズDTMの基礎知識
DTM・デジタルレコーディング用語辞典