活気付くインターネット音楽配信
国内でも、MoraやExcite Music Storeをはじめとする音楽配信サイトが活気付く一方、あのiTunes Music Storeも間もなく国内上陸という話で盛り上がってきています。しかし、これら音楽配信で共通するのはオーディオ圧縮を用いているということです。Moraの場合、ソニーが開発したATRAC3という方式、Excite Music StoreのものはWindowsで標準のWindows Media Audioという方式、またiTunes Music StoreはAACという方式に基づいて配信されています。
一方、DTMユーザーなど、アマチュアミュージシャンが作った曲もインターネットを通じて流通しています。当サイトでも、オリジナル曲データ・ライブラリということで、いろいろな人のサイトへリンクしていますが、ここで配信されている多くの作品はMP3で圧縮されたものとなっています。
オーディオ圧縮による音質劣化
ここに挙げた、ATRAC3、WMA、AAC、MP3などは、いずれもオーディオ圧縮方式であり、それぞれに互換性はありませんが、基本的には似たようなものです。というのも、ちょっと聴いた感じではCDとほとんど差を感じられない高品質なものではありますが、ファイルサイズを1/10以下に圧縮していることもあって、実際には音質劣化しているのです。この音質の違いを一番感じるのはおそらく、その曲を制作した本人ではないでしょうか?そう、なんとなく音のツヤが無くなっているとか、音質がくすんで感じるとか……、とにかく自分の作った音となんか違うと感じるのです。
実際に自分の聴き込んでいる曲をヘッドフォンでCDとMP3それぞれで聴き比べてみると、微妙な差に気がつくかもしれません。それが、オーディオ圧縮による弊害ともいえるものなのです。やはり制作した本人としては、そうした音質劣化したものではなく、本来の作品をリスナーに届けたいと思うのではないでしょうか。