DTM・デジタルレコーディング/デジタルレコーディング基礎知識

Sound BlasterなどにバンドルされるDAW Cubase LEって何だ?(2ページ目)

Sound BlasterなどにバンドルされるDAWとして、Cubase LEというものが登場してきました。見た目はCubase SXと同じユーザーインターフェイスのこのDAW。いったいどんなものなのでしょうか?

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

Cubasis VSTの後継でCubase SEの下位


Cubasis VST自体もそれなりの性能を持ったDAWですが、ちょっと世代的に古いソフトでした。ご存知のとおり、現在のCubase SXはバージョン3となりましたが、そのバージョン1のさらに前の世代がCubase VST 5というソフトでした。Cubasis VSTはそのCubase VSTのエントリー版との位置づけであり、ユーザーインターフェイスなども、現状のCubaseとはだいぶ違うものなのです。

そんな中で登場したCubase LEはバンドル版ということで、もっとも低い位置づけですが、ユーザーインターフェイスがCubase SXのものと同等となり、起動してみると確かにCubase SXと見分けがつかないほどです。そして、しっかり日本の対応もしており、Cubase SXユーザーなら何の違和感もなくすぐに使えるはずです。

Cubase LE
見ればわかるとおり、ユーザーインターフェイスはCubase SX3ではなく初代のCubase SXと同じものになっている
が、ご存知の方ならお気づきのとおり、このユーザーインターフェイスはCubase SX3のものでもCubase SX2のものでもありません。そう最初のバージョンのCubase SXと同等ユーザーインターフェイスであり、ここから想像するに、Cubase SX初期バージョンの下位ソフトであるということのようです。まあ、そのことからはCubase LE2とかLE3となっていないことからもわかるわけですが……。


48オーディオトラック、8VSTインストゥルメント……


このCubase LE、スペック的には、以下のようなものになっています。
   48オーディオトラック
   64MIDIトラック
   VSTインストゥルメントを同時に8つ起動可能
   1チャンネルにつき2つのインサーションエフェクト
   チャンネルごとに4つのセンドエフェクト利用可能
   VST System Link対応
   ReWire2サポート

基本的なオーディオ編集機能やMIDI入力機能、またスコア表示機能など、一通りそろっているので、初心者にとっては十分すぎるほどの機能を備えています。

Cubase LE
Cubase LEに標準で入っているVSTインストゥルメントはLM-7、VB1そしてUniversal Sound Moduleの3種類
ちなみにこのCubase LEに標準で入っているVSTインストゥルメントはドラム音源のLM7、ベース音源のVB1、そしてオールマイティーなGM音源のUniversal Sound Moduleの3種類。一方、VSTエフェクトのほうは、Delay、Dynamics、Vocorder……などなど計21種類です。まあ、多少物足りなさはあるものの、VSTインストゥルメントやVSTエフェクトはフリーウェアなども数多くあり、これらを簡単に利用することが可能なので、とりあえずはこれで十分でしょう。
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