DTM・デジタルレコーディング/デジタルレコーディング基礎知識

ノイズはどうやったら防ぐことができるのか ノイズリダクションを活用しよう(3ページ目)

レコーディング時にノイズが混入してしまい、後でとっても気になるというケースはよくあります。そんなときに役立つのがノイズリダクションソフトです。ここでは、その活用法を簡単に紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

■シェアウェアのノイズリダクションソフトを使ってみよう

では、ノイズリダクションソフトって具体的に、どんなものがあるのでしょうか?実は、これが非常に多くのものが揃ってきています。手ごろなものでは、
   ●Steinberg Clean!
   ●MAGIX Audio Cleaning!
   ●Cakewalk Pyro 2004
といった、レコードやカセットテープなどのアナログ素材を取り込んでCDに焼くための初心者用パッケージソフトで、1万円以下というものがいくつかあります。またCD/DVDライティングソフトのEasy CD Creatorにも、そうしたツールが搭載されています。

一方、プロ仕様のものとしては、
   ●SONY Pictures Digital Noise Reduction
   ●MAGIX Samplitude
といったものがあり、操作もなかなか難しいし、非常に効果だけれど、その性能はかなり強力といったものまで存在します。

しかし、さらに手軽に試せるのがシェアウェアのノイズリダクションソフトです。とくにお勧めなのが、Exclaという会社が開発した国産のソフトで、かなり強力なノイズリダクション機能を持つ
   ●WAVclean
   ●WAVhum
という2本のソフトです。WAVcleanは主にヒスノイズ用、WAVhumはハムノイズ用のもので、価格はそれぞれ2,100円、3,570円と安いものです。また、とりあえず100秒までならば30日間、無料で利用できるので、ぜひ一度試してみることをお勧めします。

ノイズリダクションまあ、使い方は至って簡単。たとえばWAVcleanの場合、ノイズリダクション処理をすることを“洗濯する”ということに例えてあります。そのためインストール後起動し、元データを読み込んだ後、洗濯ボタンを押せば完了。洗濯後の音をそのまま再生できるので、洗濯前と後をすぐに比較することができます。また、必要あれば、洗濯の強さを調整したり、場合によっては“ごしごし”というチェックボタンを押すと、きついノイズでも上手に取り除いてくれます。


WAVhumについても多少ユーザーインターフェイスは異なるものの使い方はほぼ同様です。なお、このWAVclean、WAVhumは最近機能強化され、よりノイズリダクション処理が強力になったとのことです。

WAVclean、WAVhumを含め、多くのノイズリダクションソフトで、どのような結果になるかをインプレスのAV Watchで連載している「藤本健のDigital Audio Laboratory」でもときどきとりあげて、どの程度ノイズの除去ができるのか実験をしています。それらのインデックスも作っているので、ノイズリダクションソフトについて気になるかたはぜひ一度目を通してみてください。ここには、その結果をMP3ファイルで掲載しているので、耳で確認することもできます。

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