DTM・デジタルレコーディング/デジタルレコーディング基礎知識

ノイズはどうやったら防ぐことができるのか ノイズリダクションを活用しよう

レコーディング時にノイズが混入してしまい、後でとっても気になるというケースはよくあります。そんなときに役立つのがノイズリダクションソフトです。ここでは、その活用法を簡単に紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

レコーディング時にノイズが混入してしまい、後でとっても気になるというケースはよくあります。そんなときに役立つのがノイズリダクションソフトです。ここでは、その活用法を簡単に紹介しましょう。

■まずはノイズが乗らないようにすることが先決

オーディオをレコーディングしていて、ノイズに悩まされているということはないでしょうか?ケーブルを引き回しっている中で、乗ってしまうブーンというタイプの低い音のノイズ、テープからダビングした際に乗ってしまったサーというタイプのノイズ、ダイナミックマイクから録音する際などに乗るノイズ……と、いろいろなタイプのものがあります。こうしたノイズに対して、みなさんはどのような対策を取っていますか?

今回のタイトルは
  “ノイズリダクション”
となってはいますが、最初からこの魔法のツール、ノイズリダクションを使おうとする方が結構います。しかし、これは最終的な手段であり、本来の解決手段ではありません。やはり、ノイズに対してはできるだけ根源で取り除き、ノイズのない状態でレコーディングするというのが基本です。

たとえば、ブーンという電源系の信号が入り込むハムノイズ。これは電源ケーブルとオーディオケーブルが絡み合っている場合や、配線、接続がきちんとしていないため、アースから回り込むケースなどが考えられます。これについては、しっかりケーブルを設置しなおすとともに、接続がしっかりしているか、プラグが汚れていないかなどを確認し、問題を取り除きましょう。場合によっては、接点復活材などを用いてプラグの清掃をしたり、長すぎるケーブルの場合は短めのものに置き換えるといった対策も必要となります。

また、ダイナミックマイクを使って乗るノイズの多くは、入力レベルの小ささをマイクプリアンプの増幅でカバーしようとしている際のものです。つまり、マイクの設置場所などが悪いのが根本ですから、音源により近づけるなどの設定変更が必要となります。

しかし、それでもノイズが無くならないという場合でも、もう一段階手段があります。それがノイズゲートの存在。ノイズゲートとは、その名のとおりノイズの門というわけですが、本来無音時に入り込むノイズを門を閉めることで、カットしてしまおうというものなのです。そのため、ある一定レベル以下の音をノイズとみなしてカットし、それ以上のレベルになると門はあくけれども、本来の音のほうがノイズよりもはるかに大きいため、ノイズが目立たなくなるという仕組みになっています。
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