SSMSには前述したとおり、SONY Oxfordの3バンドのEQが内蔵されています。SONY Oxfordというのは、イギリスのオクスフォードにあるSONYの子会社で、プロ用のEQを開発しているメーカーです。国内においても非常に定評あるEQであり、それが内蔵されているだけでもすごいのですが、これは、SSMS用に作られたものとなっています。
でも、せっかくならば、完全にプロ用のものを利用してみたいと思いませんか?SONY Oxfordはコンソール内蔵のものを主に作っている一方、ソフトウェアとして5バンドのEQをリリースしています。国内では74,800円という価格ですが、実はこれはソフト単体では使えません。TC POWERCOREというDSPのモジュールが必要で、PCIボードタイプが定価165,000円、FireWire接続タイプが220,000円となっているので、実際に利用するには24~30万円程度の出費が必要となるのです。そうなると、このEQだけでVAIOが買えるほどの値段になってしまいますが、実はこれと同等のEQを安く手に入れる方法があるんです。

ただし、アップグレードできるのはVAIOのSSMSユーザーのみであり、SSMSで利用することのみができるバージョンです。形はVSTプラグインとなっていますが、ほかのソフトから利用したり、別のマシンにインストールすることはできません。こうした制限はありますが、使ってみる価値は十分あるソフトといえます。
おそらく、VAIOユーザーの9割以上が、SSMSの価値を知らず、起動したこともないのではないかと思いますが、もしみなさんの中で、2003年5月以降のモデルのVAIOを使っている方がいたら、ぜひ使ってみてください。