プロ用でMac用のDAWシステムというイメージが強いPro Toolsですが、安価なDTM用途のシステムもあるのをご存知でしょうか?今回はPro Tools LEをコアとするMboxを読者の方へプレゼントします。
■プロ用DAWのデファクトスタンダード、Pro Tools
DigidesignのPro ToolsといえばレコーディングスタジオにあるDAWのデファクトスタンダードともいえるシステムです。MacをコアにしたこのPro Toolsはいまやどこにいっても設置されているといっても過言ではないでしょう。
ご存知にない方にPro Toolsについて簡単に紹介しておくと、これはCubaseやSONAR、Logic、Performerといったソフトとは少し異なった概念のシステムで、単にソフトだけで動作するのではなく、Pro Tools Softwareと専用のハードウェアとセットで動作するDAWシステムとなったものです。この専用ハードウェアにはDSPと呼ばれる専用のプロセッサが搭載されており、これを用いることで、コンピュータにCPU負荷をかけることなく、ミキシング処理やエフェクト処理が可能となっているのです。システムの組み方によって数十万円~数百万円という価格となるまさにプロ用のシステムなのです。
このPro Toolsは国内においてほとんどはMacを中心に据えたシステムとなっており、そのことがプロユーザー=Macユーザーという図式を生み出しているといっても過言ではないのですが、実はこのPro Tools、Windows上でも動作するということをご存知でしょうか?
まあ、Windowsで動作するのは今に始まったことではなく、本当は以前から対応していたものの国内ではあまり実績がなかったというのが正直なところです。しかし、2003年9月末にリリースされたPro Tools Software 6.2ではMacおよびWindowsの両方で完全に動作する日本語対応のものへと進化したのです。